創作についてや、アニメやドラマ、ゲームの感想など、織人文が脳内でモヤモヤと考えたことを綴るブログです。

2020年12月16日水曜日

舞台『少女ヨルハVer1.1a』感想

12月6日にニコニコ生放送にて配信された、舞台『少女ヨルハver1.1a』を見ましたので、感想を書きたいと思います。
ちなみに、こちらの舞台は2018年に上演された、舞台『少年ヨルハver1.0』を元に登場人物を少年から少女に変えた作品で、ヨルハシリーズ最新作にして最後となるものです。

どんな物語かといいますと――
遠い未来、地球は異星人の侵略を受け、月に逃れた人類にかわって地上ではアンドロイドたちが、異星人の放った機械生命体たちと戦っています。
そんな中、戦闘に特化した新型機体ヨルハが造られます。
男性型が中心のヨルハたちの中、正式採用が決定した女性型の他に、実験部隊F部隊が編制されます。
これは、そのF部隊に配属された七人の少女たちと彼女らを率いる教官、そして三人のレジスタンスたちの物語です。

――というわけで。
まずは、舞台になっているのが、廃墟と化した東京(渋谷や新宿など)で、このあたり、なかなかリアルでよかったと思います。
あと、セットがとにかく、素敵でした。
背後に見える巨大な月がステキだったし、上方に映像で展開される風景もよかったし。
両脇にある建物の上部に役者さんたちが立てるようになっているのもよくて。
特に、後半の輸送機のシーンは、全体に雲の流れる映像が映し出されて、役者さんたちが立ってる位置にライトが当たっていて、すごく幻想的な雰囲気があって、とてもきれいないいシーンだったと思います。
また、ここでの9号と2号の会話がなんかすごく、こう胸に来るんですよね。
ゲーム『ニーアオートマタ』での、商業施設での2Bと9Sの会話を彷彿とさせる部分もあって、その意味でもぐぐっと来てしまうというか。
一方で、情景がめっちゃきれいなだけに、なんか見ていて、本当にせつなくなりました。

キャラクター的には、4号が一番かっこよかったですね。
クールで理知的な雰囲気で、コスチュームもすっきりした感じだったし、髪サラサラのストレートで、雰囲気にも合った外見でした。
3号との関係も好きでした。
生配信で見た時は、最後の二人が戦うシーンは、少年の方が好みというか萌えたな~と思ったんですが、タイムシフトで見ると少女版のもよくって、性別変わっても、3号と4号の関係性に萌えるのは同じなんだ……と改めて思ったことでした(^^;
そのあたりは、6号に関しても同じでしたね。
少年版の時、私、けっこう6号好きだったんですが、今回も最初からクライマックス……じゃなくって、最初から壊れている6号の、ウィルスによる壊れっぷりがなんかもう、すごくて、いやいやいや、さすが6号だよ~と思いながら見てました。
2号はTwitterとかで写真を見た時から、「なにこれ、リアル2B?」って思ってたんですが、舞台のを見たら、ほんとに2Bみたいですごかったです。
この2号と、自分だけが守られることにコンプレックスを持つ9号の組み合わせが、またまたなんか、こうぐっと来てしまうんですね。
二人のやりとりは、上記の輸送機内でのシーン以外でもすごくよくて。
きれいだけど悲しい……なんか、そんな感じでした。
21号と22号の二人も、最後まで目が離せない感じでした。
一方、レジスタンスの三人組は、少年の時と同じく、お笑い担当的な役どころでした。
ただ、隊長は少年版に較べて若くてきれいな分、ちょっとギャグ担当にしとくのはもったいないな~とも感じました。

演出ですごいと思ったのは、最初に書いたセットの他に、実際に機械生命体を出しちゃったところですね。
丸い飛行する形態のやつを、今回はアンサンブルの方たちが頭上に持ち上げて飛行させてて、え、すごい! って思いました。
あと、最後の方の水辺での3号と4号のシーンで、3号が水辺を歩く足音がちゃんと水音になってて、しかも足の動きとぴったり合ってて、これもすごいと思いました。
そういえば、輸送機が墜落した千葉県の遊園施設廃墟って……某巨大遊園地ですよね(爆)。
あれは、見た途端に笑ってしまいましたが……設定的には違和感なくて、しかもセットがまた好みで、あれはあれでよかったです。

ところで、この舞台の最後には以前の少年版にはなかったシーンが加えられています。
9号たち七人がバンカー内の教室で学生のようにはしゃいでいるシーンなんですが。
私は最初、このラストを夢とかもしも的なシーンなのかな……と思ったのですが、よく考えればこれって、再フォーマット後の彼女たちってこと……ですよね?
再フォーマットされた彼女たちは、こうして女学生のような日々をここで過ごして……でもまた、今度はスキャナータイプとして戦場に駆り出されて行くことになる……。
そういうことなのかな、と。

生放送を見終わったあと、ふと思いました。
今までの舞台ヨルハやゲームも含めて、ニーアシリーズは本当に魂の物語なんだなと。
死と再生を繰り返しながら、ただ必死にもがき、あがきながら生きて、生きて行く人々の物語なのだと。
改めて、『ニーアオートマタ』というゲームに出会えてよかったと強く思いました。
そして、ヨルハシリーズを、『少女ヨルハ』を見られてよかったと。

すばらしい舞台を、本当にありがとうございました。

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2020年11月7日土曜日

BD『NieR:Theatrical Orchestral 12020』感想

先日、『NieR:Theatrical Orchestral  12020』のBDが発売されまして見ましたので、遅ればせながら、感想を書きたいと思います。

ちなみにこのBDは、今年の3月に無観客で行われ、ニコ生にて配信されたニーアシリーズ10周年コンサートを録画したものです。

映像も音楽も、本当に素晴らしかったです。
BDを視聴した日はたまたま外で工事が行われていて、その音を遮断するためにヘッドホンで聞いたのですが、そのせいで、それぞれの楽器の音や歌声がどれもよく聞こえ、また没入感もすごくあって、かえってよかったと思いました。
構成は前半がオートマタ、後半がレプリカントになっていて、声優さんたちが朗読する物語の展開に合わせて音楽が奏でられて行きます。
もちろん、背面のスクリーンには映像やテキストが映されているんですが、これが音楽や朗読との相乗効果で、めちゃくちゃコンサートを盛り上げてくれます。
BDでは、テキストが画面の上に表示される部分や、映像が画面一杯に広がる部分などもあって、時にそれらに心奪われ、激しく心を揺さぶられることも多かったです。
前のオケコンのBDと同じく、テキストのみを表示して聞けるバージョンも入っています。

今回、ヘッドホンで聞いていて特にすごいと感じたのが、前半のオートマタの朗読の最後の方です。
ウィルス感染で聴覚を失って行く9S主観のシーンで、どんどん周囲の音(声)が小さくなって行く中で、2Bが9Sを呼ぶ声がずっと聞こえているんですよ。
ニコ生で見た時は気づかなかったんですが、あれ、声優さんはずっと演技を続けていて、マイクの機能で音をしぼって行っているのかなと。
そしてそれが、2Bはずっと呼びかけているんだけど、9Sにはもう聞こえてないんだという、すごくリアルな形になっていて、声優さんたちの熱の強さが伝わって来た気がしました。
なんていうか、彼らは彼らの世界で本当に生きているんだなという感じが、すごくしたのです。

それにしても、改めてこうやって見てみて、やっぱり演奏と演奏の間に拍手のないことが、悔しいとは感じました。
しかたのないことではあるんですけれども。
ただ、この演奏をニコ生で見て、感動していた私たちの気持ちは、そしてまたこのBDを見て新たな感動にひたっている私たちの気持ちは、ちゃんと演奏者さんたちにも声優さんたちにも、伝わっている――と思いたいですが。

あと、ちょっと惜しいなと思ったのは、ニコ生当時の事前トークも収録してほしかったなということでした。
コンサート内でもちょろちょろとトークのことが話に出て来ますし、あれはあれで楽しかったのにな~と思ったのです。

とはいえ、こうしてBDとして発売されて、ずっとあの素晴らしいコンサートを手元に置ける、いつでも見たい時に見られる、というのは本当に素敵なことだと思います。

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2020年5月8日金曜日

小説『本好きの下剋上 第五部』感想

ようやく全編読み終えました、小説『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』の第五部『女神の化身』の感想を書きたいと思います。
ネタバレ的な内容が含まれますので、そういうのが気になる方は、ご注意下さい。

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2020年4月24日金曜日

『舞台ヨルハver1.3aa』感想

ようやくニコ生にて見ましたので、感想を書きます。
『舞台ヨルハver1.3aa』です。
タイムシフトの期間はまだありますので、ネタバレがいやだって方は、ご注意下さい。

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2020年3月31日火曜日

コンサート『NieR:Theatrical Orchestral 12020』感想

29日にニコニコ生放送にて配信された、ニーア10周年のコンサート『NieR:Theatrical Orchestral  12020』を見ましたので、感想を書きたいと思います。

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2020年3月9日月曜日

小説『本好きの下克上 第三部』感想

さて、今回は『本好きの下克上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』第三部『領主の養女』の感想です。
読み終えてから少し時間が経っているので、印象が薄くなっている部分もありますが、とりあえず書いてみます。

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2020年1月7日火曜日

小説『本好きの下克上 第二部』感想

新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、新年一発目のエントリーは、小説『本好きの下克上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』の第二部『神殿の巫女見習い』の感想です。

ちなみにこの作品、昨年秋に第一部がアニメ化されまして、それを見てすっかり作品のとりこになり、とにかく続きが読みたくて、小説投稿サイト『小説家になろう』に掲載されているバージョンを延々と読みふけっておりました。
で、最近ようやく二部を読み終えたので、感想を書いておこうと思った次第です。

ざっとあらすじを書いておきますと――
自室で本に埋もれて死亡した本栖麗乃は、本が読めればそれで幸せという女性。
その彼女が死後、中世のヨーロッパのような異世界に、虚弱な5歳児マインとして転生します。
マインとなった麗乃は本を探しますが、この世界では本は高価で貴族でなければ手に入れることができません。更に識字率も低く、マイン自身も字を読み書きすることができません。
そんな中、字を覚え、本を作るためのマインの奮闘が始まります。
――というわけで、第一部では近所の男の子ルッツと共に商人見習いとなったマインは、一部の最後で神殿へ巫女見習いとして入ることになりました。
第二部では、その神殿での日々と、絵本を作るお話です。

読み終わって最初に思ったのは、「神殿長、相手のこと知らなさすぎ」ってことでした。
まあ、それだけマインのことを平民だからって甘く見ていたんだとは思うんですが。
それにしても、誘拐するのにマインの外見もろくに知らなくて、トゥーリと区別がつかないとか、アホやろとしか。
あと、彼女の魔力量の多さとかも、トロンベ討伐の時の話とか祈念式の時のこととか、全然知らなかったんかい、と言いたくなる感じで。
なんというか、本当に『お山の大将』だったんだなあと。
そもそも、神殿にいる青色神官は、貴族の家に生まれていても魔力量が少なかったり家族から必要とされていない、いわば「貴族のおちこぼれ」なわけですよね。
平民である灰色神官に対する異常なまでの差別意識も、結局はその現実から目を背けて自分の劣等感をごまかすためのものなんじゃないかなあと思いました。
神官長によると正式な貴族になるためには、貴族院という学校を卒業しないといけないらしいですが、青色神官たちは子供のころに神殿に入ってそのまんまみたいですし、ようするに実際は貴族でもなんでもないわけですよ。
神殿長もそういう人だったわけですが、運悪く姉が前領主の正妻になって、その息子が領主になり、そしてまだ生きている姉が彼を溺愛していたがために、自分の力を勘違いしてしまった――んではないかなあと、読み終わって思いました。
だから、一度はマインに殺されかかっても、彼女の魔力量も彼女の性格も理解せず、平民だからっていう理由だけで甘く見て、最後はあんなことになったんだろうなあと。
ただ、結果的には彼が動いたおかげで、マインは領主の養女となることを決意したわけですし、最終的にはよかった(?)のかな、とも思います。

前半の側仕えたちとの交流や孤児院の話も、とても面白かったです。
このあたりは、基本的にマインの新しい日常って感じですね。
ルッツと家族の話は、神殿での話し合いが持たれるまでは、ルッツの家族にけっこうむかついてました。
アニメの方でもルッツの母親がエーファに「何も人を騙すような仕事につかなくても……」と愚痴をこぼしているシーンがありましたが、なんか父親が商人を騙る詐欺師にでもだまされたことあるんかい、とずっと思ってました(爆)。
まあ、実際はそういうわけではなくって、ただ単に父親の言葉が足りなかっただけで、ルッツも母親や兄弟たちもみんな勘違いしていただけだったんですが。
でも、ルッツが休みの日にベンノの用事やマインの送り迎えをして家にいないのを、どっかで遊んでいると兄たちが勘違いしていたのは、ひどいと思いましたよ。
何も言わないルッツも悪いのかもだけど、その分の給料はもらっていて、家にも入れているわけなのに、なぜそこまで悪い方向に取るんだろうと思いました。

マインとベンノ、マインと神官長のやりとりはいつもなんとなくおかしくて、読んでいてついつい笑ってしまいました。
ヨハンがマインとベンノを親子だと勘違いしていましたが、無理もないかもなあと思ったり?
あと、ジルヴェスターの言動にも毎度笑ってしまいました。
春にはアニメの二期も放送されるわけですが、彼の声が誰になるのか、楽しみです。
ベンノが子安さん、神官長が速水さんなので、ジルヴェスターは山口勝平さんとかどうだろう? なんて思ってみたり。
それはともかく、小学生のガキんちょみたいなジルヴェスターも、やる時はやる人で、最後はなかなかかっこよかったです。
母親を断罪するという、辛い部分もありましたが、自分の役目をちゃんと果たしたって感じでした。

ラスト、マインは自分の命と家族を守るため、上級貴族の娘として領主の養女となる決断をします。
家族との別れのシーンも悲しかったですが、閑話休題で語られるマインの葬式の話とか彼女の祝福の光が大事な人たちを癒すシーンとかも、なんともやるせなかったです。

――さて、現在は第三部を読んでいる途中なのですが、ローゼマインとなったマインと神官長のやりとりに、なんだか萌え萌えしている日々です(爆)。
年の差カップル好きの私には、かなりどストライクな感じでして、いっそ全部アニメ化してほしい、三部のこの二人のやりとりをアニメで見たい……という思いが強くなる一方です(爆)。

というわけで、感想でした。
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