サイト更新しました。

文章サイトの方を、更新しました。
何か、久々ですが。
『失われし時の物語』の外伝に、短編『手紙』をアップしています。

この作品は、昨日まで「リュウの行商人」展で展示していたものの、中身です。
個人誌『竜にまつわる物語』にも収録されているものですが、すでに公開済みのものということで、サイトにアップしました。
いずれ時間ができたら、サイト内なりこのブログになり、実際の作品の方の写真もアップしたいと思っていますが、今は時間がないので、内容の方のみ掲載です。

あと、リンクページに「リュウの行商人」公式サイトを追加しました。
他にもリンクしたいサイトさんがいくつかあるのですが、これまた時間がないのでそれは後日ということで。

なお、個人誌『竜にまつわる物語』は、本日26日の20時から30日の0時まで、「リュウの行商人」のオンラインショップで販売されます。
たぶん会場ではあんまり売れてないと思うので(笑)、興味ある方は買っていただけるとうれしいです。
サイトにアップした作品の他に、『竜を探して』と『リュウの市場』の2本の短編が収録されています。

リュウの行商人展

昨日、京都で行われている『リュウの行商人』展に行って来ました。
この展示会は、22人の作家が二人ずつチームを組んで、『リュウ』をテーマに、その姿を描かず作品を制作するといった趣旨の展示会です。
私は、朱紋・朱々さんと組んで、異世界をベースに、商人の男性から娘への手紙を作らせていただきました。

さて、昨日の京都は午前中曇っていたこともあり、連日言われていたほどの暑さでもありませんでした。
ギャラリーは想像していたのより小さくて、ちょっとびっくりしましたが、全体が真っ白でいい雰囲気でした。
お邪魔して最初に主催の清水イズさんより知らされたのは、私の作品が売れたということで、二度びっくりです。
正直、売れるとは思っていなかったので「え? 本当に?」という感じでした。
でも、そう思っていただけに、本当にうれしかったです。

物販の個人誌は、なんか私のだけ表紙がピンクで他の方のシックな外装に較べて違和感というか、ちょっと悪目立ちしてた感じです(笑)。

他の方々の作品は、どれも実際に目にすることができて本当によかったと思いました。
絵にしても人形や造形物にしても、やはり実物には写真にはないインパクトというか、それそのものの力というものがあって、こちらにグイグイと迫って来るものがありますから。
そんな中、私が強い印象を受けたのは、織尋さん+アルセアさんの『竜の少女』と、サスキさん+ルミナスクラウドさんの『トルムディアへの扉』でした。
殊に、『トルムディア~』は、展示品を見た時から、なんかやられたな~って感じだったのですよ。
竜のいる『トルムディア』という世界のことを研究していた男性の、研究記録の断片と扉の造形物が展示されていたのですが、なんというか「こういうやり方もあったのか」みたいな。

ファンタジー作品って、いろんな作り方があると思うのですよ。
一つの世界を形作り、そこでの人々の生き様や歴史を描くものとか、こちらの世界の人間が異世界へ行くものとか、逆に異世界の人間がこちらに来るものとか。
そんな中でも、こういう、「行きたいけど行けない」「他の人間からは、そんな世界あるわけないと言われていた、それでも研究を続けていた」みたいなのって、私にはすごくロマンだな~と思えてしまうのです。
更に、買って帰ったCDを聞かせていただいたところが、めちゃ私の好みの音楽で、しかも内容的にこれ、その『トルムディア』なる世界での出来事になっているようで……展示と音楽、両方を見聞きすることで、世界が立体的に浮かび上がる仕組みなんだなあと、めっちゃ感動したのでした。
私、こういう多重構造の世界観には弱いみたいです(笑)。

もちろん、他の方々のコラボ作品も「こう来たか」「こう来るか」との驚きの連続で、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ただ、作家としての自覚に欠けていたのと、緊張とで、あまりお客様とはお話できず、清水さんにもご迷惑だったかもしれません。
その点は反省しております。

あと、行くのを22日(今日)にしたらよかったとも、あとで思いましたね。
というのも、アルセアさんの弾き語りがあったり、他の作家さんもいらっしゃる予定だったりと、22日の方が楽しそうだったので。
まあ、それはしかたがないですが。

ともあれ、そんなわけで、いい刺激になりました。
もし来年、行商人展・第三弾もありましたら、今度は純粋に客として行って、じっくり楽しみたいと思ったことです。

映画『箪笥』

昨日、dテレビにて、韓国のホラー映画『箪笥』を見たので、その感想を書いてみたいと思います。
ネタバレありなので、まだ見ていない方や、(古い映画ですが)見てみたいと思われる方は、ご注意下さい。

物語は、病院の一室に、ずっとうつむいたままの少女が連れて来られ、その少女に医師が「何があったか、話してごらん」と話しかけるところから始まります。
で、ここから本題となるお話が始まります。
主人公のスミと妹のスヨンは、病院での療養生活を終え、家に戻って来ます。
そこで二人を出迎えたのは、美しい継母。
継母と姉妹の仲はうまく行っておらず、特にスミは、継母に反抗的です。
そんなわけで、あれこれと継母と姉妹の確執が描かれたあと、最後には意外な結末が――といった形になります。

ネタバレしてしまうと、この物語、大半がスミの妄想だったのですね。
妹のスヨンは、昔、箪笥で首を吊った実母を助けようとして、倒れて来た箪笥に押し潰されて死んでしまいます。
この時、家にいた家族は誰もそれに気づかず、ただ継母だけが気づいていて、彼女に反抗して出かけようとするスミに、「今行ったら、おまえは一生後悔することになる」と言います。が、結局スミは外出し、スヨンは死亡。
そしておそらくは、それを知ったスミは、心を病んでしまったということなのでしょう。

物語の中で、スミはスヨンを生きていると思い込んでおり、また自分が継母でもあるとも思い込んでいるようです。
ただ、スヨンに関しては、もしかしたら幽霊になってあの家にいる、という設定だったのかもしれません。
ともあれ、スミ、スヨン、継母という三人の登場人物は、実はいずれもスミ一人であり、父親がなんとなく傍観者的な感じだったり、突然継母に薬を渡したりするのは、だからこそだったのだなあと。

もっとも、映画を見ながら、早い段階からスヨンは実はいない人物なのではないか? とは感じていました。
というのも、父親が、話しているのはスヨンなのに、スミしか見ていなかったり、いつの間にかスミと話している形に変わっていたりというシーンがいくつかあったのですね。
あと、眠っている間に、スヨンが生理になったはずなのに、トイレにいるのはスミの方だったり、というのもありましたし。
ただ、継母がスミというのは、最後の方で「本物の継母」が登場するまで、ちょっとわかりませんでした。
継母が、袋詰めにした血まみれの誰かを引きずって行くあたりで、何か変だなあとは思っていましたけれど。

ところで、話の本筋とは関係ないのですが。
この朝鮮半島伝統の「人間を袋詰めする技」は、韓国ドラマを見慣れた今では、平気というか見慣れたものになってしまいましたが、初めて『宮廷女官 チャングムの誓い』で見た時には、ええ~っ! と思いました。
私、拉致事件とかで、子供ならともかく、大の大人をいったいどうやって誰にも知られず連れ去ったんだろうと、ずっと不思議だったんですよ。
でも、チャングムで初めてあれを見た時、「そうか、そうだったのか」とすごく納得しました。
見たことのない方のために、一応説明しておきますと。
後ろから忍び足で近づいて、人の身長より長い袋を頭からすぽんとかぶせてしまうのです。
後から突然近づかれたら、抵抗するヒマなんて、ありません。そのまま、足の方にある袋の口をグルグル巻きにして縛って、肩に担いではい、さよならです。
チャングムでは、一人が後からさるぐつわをはめ、一人が袋をかぶせるといった形でやってました。

で、この映画では、そうやって袋詰めした人間を、袋の上から殴打しまくるという。
いえ、実際に中に入っていたのは人形で、それは自分を継母と思い込んだスミの幻想ではあったのですが。
でも見ていて、「こんなところにも、あの袋が……」と思ったものでした。

……とちょっと脱線してしまいましたが。
タネが明かされてしまえば、なんてことのない話でしたが、映像や音楽はとても美しく、ホラーっぽい雰囲気もあって、その点ではなかなか面白い映画でした。
見終わったあと、検索してみつけた感想の中で、「一度見ただけでは、よくわからない」と書いている方がいましたが、たしかにそれはそう思います。
何度か見ることによって、また作品の解釈が変わって来たり、スミの心情への理解が深まったりするのではないかなあと、思ったりしました。

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