『紅炎のソレンティア』の終焉

昨日の12時で、SNG『紅炎のソレンティア』のサービスが終了しました。
4月30日で終了とは聞いていたものの、昼の12時に、とは知らなかったので、行ってみてちょっと愕然って感じでした。
たまたま前日にログインして、他の方の日記やイラストなどを見ていたので、それほどうわ~って感じでもないといえばなかったのですが。

私が通称ソレンと呼ばれるこのゲームにユーザー登録したのは、たしか2009年だったと思います。
作家の栗本薫氏が亡くなって、呆然としてネット上をうろうろしていて、サーパラでみつけたバナーをなんだこりゃとクリックしたところから、全ては始まったのでした。
2年ぐらいは、夢中でやってました。
こういうなりきり系のゲームって初めてだったし、すごく楽しかったのですよ。
ただ、自分自身のバカさ加減から人様に迷惑をかけて、そのあたりから徐々にゲーム内で発言することが怖くなり、前ほどアクティブに動かなくなりました。
それでもゲームをやめなかったのは、何人かのフレンドさんのおかげだと思います。
ですが、次第に仲良くしていたフレンドさんたちが動かなくなって行き、私もそのキャラを動かすのに疲れて来て、結局、最初に登録していたキャラは卒業させてしまいました。
そのあとに登録したキャラクターも、1年ほどで卒業させてしまい……昨年は結局、秋ごろに新キャラを作ったものの、まったく動かないまま……昨日という日を迎えてしまったのでした。

ソレンがさびれて行ったのには、いくつか理由があると思います。
一つは、Twitter。
キャラアカウントを作って、そっちでやりとりして、ソレン本体の日記はほとんど書かないというユーザーが増えたせいではないかと思います。
ソレン内でTwitterのアカウントとの連動なり、Twitterのような機能なりをつけてくれれば、戻って来る人もいたのでは? という気もしますが、結局そういった機能がつくことはありませんでした。
もう一つは、2011年の東日本大震災。
推測でしかないですが、被災してゲームどころではなくなってしまったユーザーさんもけっこういたのでは? と感じます。
とはいえこれは、もうしかたのないことではありますけれど。
あとは、ネット上で見かけた噂のようなものですが、運営側の人手不足の問題なんかもあったようです。
実際、昨年の夏ぐらいから、ユーザー宛てのメルマガも来なくなり、運営主催のイベントも新しいADVも、まったくなくなってしまったようです。
私はちょうどハロウィンの時期あたりに新キャラを作ったのですが、サウィン祭のイベントはもちろん、クリスマスのNPCとのプレゼント交換もなくて、「ああ、これはもしかして、サービス終了が近いのかな」と感じたものでした。
だって、ハロウィンとクリスマスって言ったら、けっこう大きな行事で、かき入れ時じゃないですか。
そんな時期に何もやらないって、変じゃないですか。

そんなふうにいろいろ思うものの――
やっぱりこうして実際になくなってしまうと、寂しいなあと感じます。
ユーザーさんの中には、サービスは終了しても、ソレンの世界は続いていると考える方も多いようです。
私も、どっちかというと、そんな感じかなあと。

あと、最後にログインした29日の日に、かつてのフレンドさんがとっても素敵なSSを書いていらして、それを見て、最初の登録キャラを卒業させずにこの日を迎えればよかったと、ちょっと後悔したりもしました。
他にももう一方、やっぱりぐっと来る日記を上げてらっしゃる元フレンドさんがいて、その二つを見て、「ここで、あのキャラで過ごせてよかった。このキャラさんたちと出会えてよかった」とも、改めて思いました。

ともあれ。
サービスは終了し、私たちの遊び場が一つ、ひそやかに消えて行ったのでした。

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