昨日、京都で行われている『リュウの行商人』展に行って来ました。
この展示会は、22人の作家が二人ずつチームを組んで、『リュウ』をテーマに、その姿を描かず作品を制作するといった趣旨の展示会です。
私は、朱紋・朱々さんと組んで、異世界をベースに、商人の男性から娘への手紙を作らせていただきました。
さて、昨日の京都は午前中曇っていたこともあり、連日言われていたほどの暑さでもありませんでした。
ギャラリーは想像していたのより小さくて、ちょっとびっくりしましたが、全体が真っ白でいい雰囲気でした。
お邪魔して最初に主催の清水イズさんより知らされたのは、私の作品が売れたということで、二度びっくりです。
正直、売れるとは思っていなかったので「え? 本当に?」という感じでした。
でも、そう思っていただけに、本当にうれしかったです。
物販の個人誌は、なんか私のだけ表紙がピンクで他の方のシックな外装に較べて違和感というか、ちょっと悪目立ちしてた感じです(笑)。
他の方々の作品は、どれも実際に目にすることができて本当によかったと思いました。
絵にしても人形や造形物にしても、やはり実物には写真にはないインパクトというか、それそのものの力というものがあって、こちらにグイグイと迫って来るものがありますから。
そんな中、私が強い印象を受けたのは、織尋さん+アルセアさんの『竜の少女』と、サスキさん+ルミナスクラウドさんの『トルムディアへの扉』でした。
殊に、『トルムディア~』は、展示品を見た時から、なんかやられたな~って感じだったのですよ。
竜のいる『トルムディア』という世界のことを研究していた男性の、研究記録の断片と扉の造形物が展示されていたのですが、なんというか「こういうやり方もあったのか」みたいな。
ファンタジー作品って、いろんな作り方があると思うのですよ。
一つの世界を形作り、そこでの人々の生き様や歴史を描くものとか、こちらの世界の人間が異世界へ行くものとか、逆に異世界の人間がこちらに来るものとか。
そんな中でも、こういう、「行きたいけど行けない」「他の人間からは、そんな世界あるわけないと言われていた、それでも研究を続けていた」みたいなのって、私にはすごくロマンだな~と思えてしまうのです。
更に、買って帰ったCDを聞かせていただいたところが、めちゃ私の好みの音楽で、しかも内容的にこれ、その『トルムディア』なる世界での出来事になっているようで……展示と音楽、両方を見聞きすることで、世界が立体的に浮かび上がる仕組みなんだなあと、めっちゃ感動したのでした。
私、こういう多重構造の世界観には弱いみたいです(笑)。
もちろん、他の方々のコラボ作品も「こう来たか」「こう来るか」との驚きの連続で、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ただ、作家としての自覚に欠けていたのと、緊張とで、あまりお客様とはお話できず、清水さんにもご迷惑だったかもしれません。
その点は反省しております。
あと、行くのを22日(今日)にしたらよかったとも、あとで思いましたね。
というのも、アルセアさんの弾き語りがあったり、他の作家さんもいらっしゃる予定だったりと、22日の方が楽しそうだったので。
まあ、それはしかたがないですが。
ともあれ、そんなわけで、いい刺激になりました。
もし来年、行商人展・第三弾もありましたら、今度は純粋に客として行って、じっくり楽しみたいと思ったことです。
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