23日に発売された、『仮面ライダーブレイド』のドラマCD『切り札の行方』についての感想です。
途中、ネタバレやBL発言がありますので、そういうのがイヤな方は、ご注意下さい。
冒頭の相川のモノローグあたりでは、「相川ってこんな声だっけ?」などと、微妙に違和感を感じたりしていたのですが……そこから、睦月の現在の様子に移り、橘の現在へ――と話が進んで行くにつれて、違和感はなくなって行きました。
かわって私を支配して行ったのは、なにやら何年ぶりかの「萌え」でした。
最初は、睦月が橘に話しかける口調とか、そのあたりに、でしたか。
その前の、職場の後輩と話してる時と、なんか全然口調が違うんですよ。めちゃ、甘えた感じというか。
それでもまだ、そのあたりでは「10年経っても、橘は先輩というか師匠なのね」ぐらいに思っていたのですが、徐々に萌え萌えして参りました(爆)。
その萌えが最高潮に達したのは、剣崎と相川が再会するシーンでです。
その前の、剣崎がバイク屋の主人と話しているシーンも、かなりアレなのですが、この再会シーンあたりではもう私、マジにパソの前で怪しい踊りを一人踊っておりました(爆)。
ちなみに私は、今も本編放送中も、相川×天音の人でして、剣崎はあくまで「友人」というスタンスでした。
最終回を見た時も、「剣崎と相川でカップリングしている人たちにとっては、美味しいネタだろうな~」と心のどこかで思ったぐらいには、二人の関係に関しては冷静でした。
なのに、です。
それなのに、ここのシーンでは本当に自分でも信じられないぐらい萌えてしまって、ひーって感じでした。
まあ、再会は結局は夢オチだったのですが、そのあとの電話のシーンがまた。
無言なのに、なんで剣崎からだってわかるんだよ~! とか、剣崎も何か言ってやれよ~! とかとか、思いつつパソの前で怪しい踊りを――(爆)。
脚本が女性の方であるのも、関係あるのかもしれませんが、聞き終わった直後の感想は「公式がBLやってる」でした。
いやもちろんそれは、私の脳みそに悪い菌が巣食っていて、久しぶりに活動しているだけなんだろうとは思うのです。
たぶん、こんな菌を飼ってない女性や、男性のファンの方が聞いたら、普通に普通の友情ものとしか聞こえないのかもしれません。
でも、私的にはまさに、そんな感じでした。
CDを予約した時には、「とりあえずブレイドだし、買うだけ買うか」ぐらいの気持ちで、実のところ、それほど期待はしていませんでした。
映像作品ではなく、音声のみになったのも、おそらくは役者さんたちが10年経って外見などが変わってしまったせいだろうなあとも思っていましたし。
実際、届いたCDは、かなり安上がりなシロモノではありました。
本放送時のオープニングテーマなども使われておらず、四人の役者さん+ナレーター兼バイク屋の主人役の鈴村さん以外は、知らない役者さんばかり。
ブックレット等も入っておらず、キャストやスタッフ名の書かれた紙が一枚のみ。
外装だけだと、こんなすんごいものとは、とても思えません。
でもでも、中を聞いたら、マジで予約しといてよかった~と思いましたよ。
ちなみに、剣崎役の椿さんは、相変わらず口回ってないな~なんてことも思いましたが(爆)、でもかえってそれが、聞いてて「ああ、本当に剣崎なんだ~」という気持ちにさせてくれました。
あと、けっこう声が若いですよね。
剣崎と相川は、10年経っても年取ってないって設定ですので(二人ともジョーカーなので)、その点、違和感なくって、そこもいいなと思いました。
ところで、これはやはり、DVDとかのボックスを出す前ふりなんでしょうか。
昨年末にこのドラマCDが出るって知った時も、どうして? と思ったのですが……これ聞いたら、ファンはやっぱり、ボックス欲しくなると思うんですよ。
いや、むしろボックス出してくれ、という気になるんじゃないかと。
少なくとも、私はそうでした。
放送終了時は貧乏だったため、DVDをそろえることもできず、多少マシな経済状態になってから、ムック本を買うにとどめただけだったので、ボックスが出たりしたら、今度こそはゲットしたい――そう強く思ったCDでした。
と同時にこのCDは、私に勇気というか希望? を与えてもくれました。
私の萌えは完全に萎えて消えてしまったわけじゃなく、いつかきっと、創作意欲と共に戻って来るのだ――という。
ともあれ、久しぶりにいいもの買った、という気持ちにさせられた、すばらしいCDでした。