アニメ『ニーアオートマタVer1.1a』1話、2話 感想

 遅ればせながら、本日はアニメ『ニーアオートマタVer1.1a』の1話、2話についての感想を書きたいと思います。

さて、まずは1話について。
映像も内容も、ほぼゲームそのままで、めちゃくちゃ感動しました。
ゲームでは見ることのできない、敵の側から主人公たちを映した映像だとか、戦闘シーンだとかもあって、アニメならではだなとも思いましたし。
作画のクォリティもすごいですし、見ていて本当に、テンション上がりました。

そして、2話。
まず、構成が巧いなあと思いました。
冒頭の人類会議の放送で現在のこの世界の状況を説明すると共にヨルハたちの状況をも説明して、そのあと前半では花を育てる機械生命体の視点を通して廃墟都市や工場廃墟内を紹介したり、ここに至るまでの人類の歴史を紹介したりしています。
更に、彼らと通常の機械生命体たちの違いをさりげなく示しつつ、レジスタンスたちが登場し、後半は2B,9Sとレジスタンスたちの邂逅へと導いていくといった流れです。
これによって、この世界について紹介しているわけですよね。
そして最後は、砂漠にできた不気味な繭を見せて次回に続く――と。

ちなみに、花を育てる機械生命体は、ヨコオさんが小説で書いた短編をモチーフにしているのかなと思いました。
彼と仲間たちが花を育てるシーンは、なんだかすごく可愛くて楽しい感じが伝わって来ました。
最後の谷底に落ちて力尽きるとこと、砂漠で本と共にちらばっている機械生命体たちのシーンで、パスカルと仲間たちもこんな感じで生まれたのかなと思いました。
あと、廃墟都市が最初に出て来るところ、なんかめちゃくちゃ懐かしい感じがして、感涙ものでした。
ゲーム自体はもうしばらくやってないのに、それこそ自分の住んでる街とかがニュースとかドラマで映ったような、そんな感じがして。
機械生命体が歩き出すのと同時に音楽が鳴り出すのも、ゲームを彷彿とさせてよかったです。

レジスタンスは、リリィがやはりリーダーなのですね。
twitterで、彼女が隊長だったローズを模範にしているが、危機に際して素が出ているというファンの方の感想を見て、なるほど、と思いました。
2Bに会った時の反応が、ゲーム中のアネモネより激しかった感じもします。
そして、デボル・ポポルも登場してました。
さすがにここでは詳しいことは語られてなかったですが、外見というか色味が他のレジスタンスたちと全然違うので、何か訳アリだと初見の方にも感じられたのではないでしょうか。

あと、おおっと思ったのは、2Bのメンテ後のシーンですね。
「2Bさ~ん、聞こえますか~」って、ゲームまんまで、ここ使うか! と思わずテンション上がりました(爆)。
あと、「はずすな」と書かれているチップは、はずしてはいけません(爆)。

最後は砂漠にできた繭のシーンで終わりました。
たぶん3話はアダムとイブが出て来るのかな? と思います。



さて。ここからは少し、違った側面から書いてみたいと思います。

私は、1話も2話も、2回視聴しています。

1回目はDMMテレビの配信で、2回目は地上波の配信で。
で、地上波の配信は、オートマタ含め、3本のアニメがセットで録画される仕様(テレビ局側の設定)になってるんですね。
それで、上記の感想はだいたいがDMMで見た時のものです。
が、地上波の分を見たあと、他のアニメを見て……ちょっと思いました。
すごく巧く構成されて、初見の方に配慮されているけど、でも普通のアニメに較べると理解が難しいかもなあ……って。
なんというか、すごく哲学的っていうか観念的っていうかなまとめ方だなあって思ったのです。
他のアニメはもっとわかりやすいっていうか……。
たとえば、やりとりを見ているだけで「こいつ今は敵だけど、たぶん味方になるんだろうな」とか「このキャラ、主人公の生き別れの兄だよね」とか「人間のフリしてるけど、違うよね」とか、キャラクターや話の展開がなんとな~くわかるようになっているんですよ。
それはもちろん、わざと匂わせてるんです。
視聴者がわかるようにしている。
けど、オートマタの2話にはそういう部分が少なかった気がします。
まあ、世界設定がそもそも現実とはかけ離れたものだし、流行りのラノベのようなものではないし、しかも世界観がキャラの行動にめっちゃ影響を与えている部分があるしで、まずそこを説明するべしと考えたのかな、とは思います。
脚本はアニメ側の監督さんも加わっているので、けしてゲーム側の開発者たちだけの考えで作られているわけではないですしね。
けどたぶん、他のアニメに較べると難解なのでは? という感じがしました。

それから、これは私がざっくりYouTubeで見た分だけの話になりますが。
ゲーム未プレイの方たちは、ちょっと未プレイ・既プレイを気にしすぎているのではないか、ということです。
1話はまさにゲームどおりだったわけですが、未プレイの人たちの中には「これは未プレイの人間にはついて行けない」と言っている人たちが見受けられました。
いやでも、ゲームのとおりなので。
ってか、ゲームの方がひどいかもしれないですよ。
「アクションRPG」ってことなのに、冒頭からいきなりシューティングで、訳もわからず戦ってたら、自分一人になっちゃうんですから。
そもそも、ゲーム原作でなくても、原作付きアニメの場合、原作を知っている人と知らない人は存在するわけです。
たとえばラノベ原作とかの場合、そこまで原作の未読・既読を気にしないんじゃないでしょうか。
更に言えば、オリジナルだった場合は製作者以外は話の内容を知らないわけで、視聴者はそこに展開されているものだけが全てです。
それでも、話について行けない人はついて行けないだろうし、ついて行ける人はついて行けるのです。
ようは、それだけのことであって、ゲーム未プレイ・既プレイは関係ないように私は思います。
できればここで「ゲーム未プレイの自分にはついて行けない」と決めてしまわず、もうちょっと先まで見てほしいなと思う私です。

とはいえ、私たちゲームプレイ組も、はっきり言って先の展開はわかりません。
リリィが出て来た時点で、展開がゲームと違うものになるんじゃないかという予感が、ひしひしとします。
また、放映前のキャラ紹介などでA2が隠されている感じなのも、ちょっと気になります。オープニングでもちょろっとしか出てないですし。
たしかに彼女はゲームでも当初は出て来ないのですが、3周目にならないと出て来ないデボル・ポポルが今出ているのに……と気になります。

そんなわけで、ゲーム未プレイ・既プレイ関係なくみんなで楽しんで盛り上がっていければいいなと思うのでした。
次回も楽しみです。



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