ドラマ『金田一耕介vs明智小五郎』

昨夜はタイトルに引かれて、つい見てしまいました『金田一耕介vs明智小五郎』ですが、せっかくなので、感想を書いてみたいと思います。

まず、テレビ局のオリジナルだと思っていたら、原作があったことにちょっとびっくりでした。
がまあ、どちらにしても、この原作自体読んでないので、そっちはとりあえずスルーするとして、ドラマについてのみ書きます。
見始めてまず思ったのが、金田一さんも明智さんも、なんか軽いな~ってことでした。特に、金田一さんが。役者さんがすごく若いのもあったし、それでなのかなあとも思いましたが。
そして、金田一さん、ダメダメすぎ(^^;
特に最後。
いや、全員を集めて説明するあたりで、なんか妙におちつきすぎているなあとは思ってたのですが……それにしても……という感じです。

金田一さんと明智さん、どっちが好きかといわれると、金田一さんかなあ……と答えるだろう私としては、若いからしようがないのかとは思いつつも、軽くてだめだめな金田一さんっていうのは、なんかちょっとなあ……ではありました。
というかまあ、これは自分の中にあるイメージの問題でもあるのだろう、とは思いますが。
役者さんなら石坂浩二とか古谷一行とか、マンガならJETさんの描く金田一さんという、そういうイメージがあって、昨夜のはそれにあてはまらなかったので、ううむ……となっちゃったんだろう、とは思います。
なのでこれは、たとえば、ドラマの原作になった小説のファンの人とか、もともと金田一さんに対するイメージを何も持ってない人には、問題なかった話だろうとも思いました。

ドラマ全体としては、横溝作品へのオマージュ的な部分が強くて、それはそれで、悪くなかったと思います。
中でも武井咲は、すごく雰囲気もあってよかったと思います。
やっぱ、ヒロインは大事ですよね。
あと、誘拐事件の際に、金田一さんを勘違いさせるトリックがすごいというか、面白かったです。
しかも、このトリックから、ヒロインの「私はずっと一人だった」ってセリフに対して「そうじゃないよ」というふうに持って行くあたりも、上手いなあと思いました。

ただ見ていてちょっと残念だったのは、大阪在住の人々の言葉が微妙だったこと、ですね。
特に、刑事さんたちの発音が。
たとえば「警部」とかの呼びかけとか、聞いていて微妙に違和感を覚えました。
これに関しては、無理にイントネーションを変えようとしなくてもいいのになあ、と思ったことです。

ラストシーンはけっこう楽しい感じで、そこは悪くなかったです。
が、金田一さんをドラマ化するなら、やっぱりもうちょっと雰囲気のある役者さんで、横溝正史原作のものをやってほしいなと思ったことでした。

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