『科捜研の女 正月スペシャル』

昨夜は、『科捜研の女 正月スペシャル』を見ましたので、ちょこっと感想を書いておきたいと思います。

今回のスペシャルは、赤ん坊の誘拐事件です。
父親が目を放した隙に赤ん坊が誘拐されてしまうのですが、その事件が24年前に起きた赤ん坊誘拐事件にそっくりで、しかも被害者夫婦はその過去の事件の被疑者とされていた人物で――という物語。

ネタバレになりますが、実は犯人はその24年前に誘拐された赤ん坊が成長した青年でした。
24年前の事件は、突然自分の子供を亡くした女性と彼女の友人だった女、その夫の3人――というか、主にこの友人夫婦が事業拡大の資金ほしさに友人の女性を巻き込んで企てたものだったのです。
青年の育ての母である女性はすでに死んでいるのですが、死の間際、青年に事実を告げていたのですね。
それで、青年は実の両親を探し、その結果。

1、実の母は事件のあと自殺。
2、実の父は失意のあまり、世捨て人同然のくらしをしている。
3、被疑者夫婦は奪った金で事業を拡大。遅くに子供が生まれ幸せ一杯。

これらの事実を知ってこう、胸に来るものを感じて、被疑者夫婦の子供を誘拐することをたくらんだというわけなのです。

赤ん坊に罪はないですが、この夫婦に関しては「因果応報」ってやつじゃないかなあと見終わって思いました。
そもそも、自分たちがこんなことをしなければ、子供が誘拐されることもなかったわけですからね。

あともう一つ。
途中で、24年前の事件の捜査にも関わっていた岩内(いわない)という刑事が死んでしまうのですが、それも殺意はなかったものの(というか、あれは完全に事故だと思います)、犯人の青年の過失によるものなんですね。
ただこれは、岩内が自分の知っていること、気づいたことを、土門さんにでも話していれば、彼自身も死なずにすんだし、青年にももう一つ罪を背負わせることはなかったんじゃないだろうかと見ていて思いました。
まあ、岩内にしてみれば、かつて自分のミスを取り戻したかったのかもしれませんが……1人で抱え込むよりも、仲間に相談する方が解決は早いのに、と。
ただ、この人が全てを話していたら、ドラマは2時間かからずに終わってしまう気もするので、その点では、しようがないかなと(笑)も思いました。
それと名前が。肝心のことを言わないで死んじゃうので「いわない」さんなのかなと、ちょっと勘ぐってしまいました(;^ω^)

それから今回は、12月最後の放送で科捜研を退職した相馬くんに変わって、新しいメンバーが加わりました。
この子もちょっと変わった感じの人物です。
もっとも、相馬くんも最初は変わった人っぽかったのに、どんどん普通の人になって行ったので、彼もたぶんそんな感じかも? な気もしますが。

それと今回印象的だったのは、犯人とその父の指紋が似通っていることに気づいて、マリコさんに再度鑑定するよう言った、藤倉部長でした。
すっかり忘れていましたが、この人、元は鑑識だったんですよね。
だから気づいたんでしょうが、うまいなあと感じました。

あと、今回はバイクが効果的に使われていたのですが、バイクと警察車両のカーチェイスとかバイク同士のすれ違うシーンとか、構図が仮面ライダーっぽいなあと思っていたら、監督が田崎さんでした。
この監督さんがやると、アクションシーンとかすごく派手で見栄えがして、いつもいいなあと思うのですが、今回もその片鱗が垣間見えてよかったです。

というわけで、楽しく見られた2時間でした。

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