アニメ『ニーアオートマタVer1.1a』3話、4話感想

 アニメ『ニーアオートマタVer1.1a』の3話、4話の感想です。

まずは、3話の方から。
ジャッカスがいい味出してましたね。
ゲームの方でも面白いキャラクターでしたが、アニメではそれに磨きがかかった感じで、2Bや9Sを解体しようとしたり、ポッドたちを解体しようとしたり。
かといって、ただ面白いだけの人物ではないところも、魅力でした。
たぶん彼女はこの先も、アニメならではの魅力を発揮して行くのではないかなと思います。
暴走するトラックに置いて行かれそうになるポッドたちも、可愛かったです。

砂漠地帯は、相変わらず素敵でした。
私はもともと砂漠がすごく好きでして、ゲームをやっている時も、ここのフィールドと音楽にはすごく感動したものです。
なので、アニメで見られて、すごくうれしかったですね。
中でもびっくりしたのは、9Sのハッキングのシーンです。
仮面の街の仮面の王の結婚式のシーンですよ!
このシーンは、ゲームやってる人、特に前作レプリカントを知っている人にとっては、驚くと共に、感無量のシーンだったと思います。

4話まで見て思いましたが、9Sのハッキングシーンは、アニメ制作側の腕の見せどころ+エピソードマシマシどころなんじゃないかと。
ゲームではハッキングシーンはシューティングゲームになっているので、それをそのままアニメにしてもつまんないだろうっていうことだとは、思うんです。
思うんですが、作り方が、やっぱり秀逸だなって。

3話後半では、予想どおりにアダムとイブが登場しました。
アダムが誕生した時、最初に機械の骨格が見えて、その上を肉めいた何かがおおって行く描写がよかったです。
ゲームではすでに人の姿になったものが、ドシャッと落ちて来る感じだったので、ちゃんと「これは機械生命体だよ」ってわかる感じになっていたのが、いいですね。
そして、その前に2Bたちが見つけた変異体っぽい機械生命体が、実はこんなふうになろうとした失敗作だったのでは? と想像させてくれるのもよかったです。
ほんとに、アニメではゲームでは描けなかった部分を描いてくれているのだな、という感じがすごくします。

4話は、遊園地廃墟のお話でした。
アニメでは名前が出ませんでしたが、ボーヴォワールのお話です。
まずは、戦闘シーンがすごかったですね。
本当に、ゲームそのままな感じでした。
捕らわれて兵器化されているアンドロイドたちの恐ろしげな雰囲気とか、ボーヴォワールの攻撃とかすごかったです。
そして、ここでも9Sのハッキングシーンが効果的に使われていました。
ゲーム内では、ボーヴォワールがなぜこうなったかは、主にテキストで描かれるのですが、それがアニメでなかなかエグく描かれていて、秀逸でした。
あと、見ていて胸に痛かったのが、最後の方の9Sが無害な機械生命体を破壊するシーンですね。
このシーンは、ジャッカスが言っていた「規律に縛られたアンドロイドと、自由な機械生命体」を象徴するような感じにも思えました。
同時に私は、ゲームの前作『ニーアレプリカント/ゲシュタルト』での、レプリカントとゲシュタルト体のようだとも、感じました。
レプリカントとゲシュタルト体は言葉が通じないせいで、よけいに互いを敵対視しているのだと私は思っていましたが、この最後を見て、言葉が通じていたとしても、やっぱり変わらなかったのかもしれないな……とも思いました。

ちょっとやりきれない気分だったので、オマケの人形劇にはホッとさせられました。
あれは、内容がきついのを緩和するためも、あるのかもしれませんね。

ともあれ、次回も楽しみです。

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