韓国ドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』

またまた韓国ドラマの感想です。
なんかこのブログ、それ専門と化している気がしますが……とりあえず、書いてみます。

今回のドラマは『トキメキ 成均館スキャンダル』です。
舞台は朝鮮王朝は正祖(別のドラマで主人公になっている王イ・サン)の時代。主人公キム・ユニは、女でありながら男と偽り、国営の学校である成均館(ソンギュンガン)へと入学します。そして、そこで出会ったイ・ソンジュン、ムン・ジェシン、ク・ヨンハらと友情を育むと共に、王からは10年前に失われた金縢之詞(クムドゥンジサ)を探すよう密命を受けるのでした。

タイトルとあらすじだけ見ると、まるで乙女ゲームのような感じですが、実際のドラマはコメディを主としながらも、シリアスな部分もある面白いドラマでした。
主人公のユニは、がんばり屋で、単純に可愛いからちやほやされるという感じではなく、むしろがんばる姿に、周囲の者たちも心を動かされ、味方になって行くという感じで、そこが見ていて好感が持てました。
彼女の視点からは、これはやはり、サクセスストーリーでもあると思います。
一方、ソンジュンやジェシンにとっても、彼女との出会いと、王から与えられた密命を果たすための試練は、成長のための糧だったのかなあという感じがしました。

ところでこのドラマ、出演者の中に、同じ歴史ドラマ『イ・サン』で、重臣たちの一人、チャン・テウの役を演じていらした方がいらしたのですが、こちらではちょっとコミカルな悪役を演じていて、見ていて楽しかったです。
ただ、最後で実は一番の悪役はこの人だったとわかって、ちょっとう~んな感じが。
まあ、ソンジュンの父を黒幕としないための配慮だったのかもしれませんし、たしかにこれまでも悪いことしているといえば、そうなのです。
でも、言動がなんとなくコミカルで……たとえば、娘にはすごく甘かったりとか、けっこうフツーの父親な部分もあったりで、黒幕っていうより、小悪党っぽい感じだったので、ええ~? な部分がありました。

あと、最終回の最後の方、その後の彼らの描写の、ユニにはちょっとなんで? と思いました。
いや、ソンジュンと結婚したことはいいんです。
これはもう、そうなって当然なんだし、ハッピーエンドでよかったなあと、見ていて胸を撫で下ろすと共に、ほほえましくもなりました。
が、ユニがユンシクとして成均館の先生をやるって、ちょっと無理があるんじゃないのかなあと。
そもそも、本物のユンシクは、じゃあどうなるんだとも思うんですよ。
だって、彼女がユンシクを名乗っている限り、本物は病気が治っても、表舞台には出られないですよね。
なんかそれじゃあ、弟があまりにかわいそうじゃないかって気がするのですが……。
で、ちょっと考えたのですが、これ、弟とユニが双子だったら、最後もっとすっきりすんなり行ったんじゃないのかなあと。
双子だったら、最終回で事件が解決してしばらくしたあと、二人は入れ替わり、ユニは本来の自分としてソンジュンの妻となり、ユンシクは成均館へ学生として入ると。
別人なんだから、多少の違和感はあるだろうけれど、そこはどっかでぶつけて記憶が飛んでるとかいうよくある話をして、あとはソンジュンたち三人とチョン・ヤギョンがフォローすれば、弟だってそんなに頭悪くなさそうだし、最後の先生になっているのも納得だし。
それに、時々、二人が入れ替わって、ユニがユンシクとして教壇に立っている、なんてふうにすれば、最後のところの痴話げんかシーンももっと楽しくなる気がするし。

などなどと、あれこれ考えたりする部分もありましたが、全体としては、とても楽しかったです。
微妙に、BL気分も味わえたりしますしね。
ということで、面白く見ることができました。

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