ゲーム『ニーアオートマタ』

PS4のゲーム『ニーアオートマタ』、サブクエストもだいたい終わりましたので、感想など書いておきたいと思います。
けっこうネタバレがあると思いますので、これからでもこのゲームをやろうかと考えているような方は、お気をつけ下さい。

紆余曲折あって、PC版とPS4版の両方を買うハメに陥ったこのゲームですが、実際にやってみるとそれなりに難しくもあり、奥が深くもあり……といった感じでした。
ちなみに、私はずっとイージーモードでプレイしてました。
途中でちょっとノーマルモードにしてみたりもしたのですが、そうすると、ひたすら死にまくる状態で(序盤のバンカーから地上へ降下するあたりで、シューティングだったのでよけい大変だったんだとは思いますが)、結局、イージーモードでやらないとクリアできそうもない、といった感じだったのです。
ただ、2周目からは、回避のみをオートでするようにして、それ以外の攻撃は自分でやってました。
これだと私のようなヘタッピでも、なんとかかっこよく戦闘しながら、クエストをクリアして行くことができます。

戦闘はそれでどうにかなりましたが、大変だったのはジャンプと、あと、とにかく地理が覚えられなくて、道に迷いまくることですね(-_-;)
それでも、廃工場の中は序盤にうろうろすることが多かったので、けっこう覚えられましたが、後半になるとこれも地下部分が増えて、やっぱり迷ってしまいました…(-_-;)

一方ジャンプは、最後まで苦労しました。
クリア後にサブクエストを回収して回った時に、ビルの屋上へ何度も昇る必要があって、このあたりでだいぶ上手になりましたけど……何より苦労したのは3周目の『喪失』クエストですね。
それでなくてもジャンプ苦手なのに、操作キャラの2Bはウィルスに冒されていて、ヨロヨロしながら移動している状態で、時おり普通に動けるようになるので、そこを狙ってジャンプしないといけないんですけど、ジャンプすると落ちて、敵にボコボコにやられる……という……。
たぶん、ここが一番苦労した気がします。
あとは、2周目の『狂った宗教』クエストで、9Sが敵の機体をハッキングで乗っ取って2Bたちを助けに行くあたりですか。
乗っ取った機体の操作方法が9Sとは違うので、どのボタンを押せば……とかやっているうちに、攻撃されて死んじゃったり、プレス機に押し潰されたりと、ここも何度かやり直しました。

そんなふうに、大変な部分も多かったですが……実際に、あの美しい廃墟群の中をキャラクターを操作して駆け巡り、さまざまな機械生命体たちと戦ったり、時には会話したり……というのは、とても楽しかったです。

メインクエストで印象に残っているのは、1周目・2周目では遊園地廃墟のヴォーヴォワールとか、複製された街のアダムとの戦い、そして 狂った宗教の部分ですか。
ヴォーヴォワールは外見も印象的ですが、こうなるに至った経緯がまたなんとも言えないなあと思います。
複製された街でのアダムは、私には妙に『仮面ライダー凱武』の戦国に見えちゃいましてですね、戦いながらも、何か「うお~、うひひ……」って感じでした(爆)。
彼は結局、『死』というものを、知りたかったのかもしれません。
あと、2周目では彼によって9Sの心の内が明かされたりもしていて、それも目が離せない部分だなあと思います。
狂った宗教は、なんとなく怖い話だなあと、今改めて思い返すと感じられます。
戦うために造られた機械生命たちが、『神』を信じて宗教を作ったあげく、教祖が突然死んだことから「死んだら神になれる」と思い込んで、次々と死んで行く――なんか、やっぱり怖いですよね。

3周目では、例の苦労しまくった『喪失』の最後のところ、2Bが死んで行くシーンが、印象的でした。
あと、パスカルのクエストですね。
まず、「ぶっ殺してやる!」のセリフで、え? って思いました。
あなたは、戦いがいやになって、あの村を作ったんじゃないんですか……って。
いや、まあ、そりゃ、子供たちを守るためなんですけど。
でも、「ぶっ殺してやる!」って。
それだけ必死だったのだろうけれど、でも……ああ、やっぱり武器を取るのか、やっぱり、敵を殺すってことになるのか……と、ちょっと愕然としました。
それから、子供たちの死。
絶望したパスカルは、A2に記憶削除か殺してほしいと願います。
私は、記憶削除を選びました。
その結果、彼は全てを忘れてしまって――そのあと、サブクエ回収中に、たまたま9Sで村を訪れたら、パスカルは誰もいなくなった村で一人、雑貨を売ってました。
子供たちのコアを、めっちゃ安い値段で。
「こんなものが、役に立つんですかねぇ……」なんて言いながら。
うわ……って思いましたよ。
……選択肢としては、彼の願いをどちらも聞かないというのもあったわけですよね。けど、ずっと苦しみ続けるというのも、それも酷いなと思うし。
結局、殺してやるのが一番、あとくされがなくていいんでしょうか。
でも、それはそれで、ようは私の自己満足って感じがするし……。
なんにしろ、ゲーム中ではわりと癒し系キャラだっただけに、このラストはうわ~って気がすごくしました。

『喪失』以降の9Sの壊れて行く姿も、見ていて痛々しいものがありました。
対して、機械生命体の方……というかN2ですね。が、まるで彼の傷に塩をすり込むというか、逆鱗を逆なでするというかみたいな攻撃をしかけて来るんで、今思うとそれもひどいなあと。
ただ、このあたりは特撮ものとかを見ている時に、悪役の方にも感情移入してしまう時のような「うわ、ひどい。……でも、ヒヒヒ、これはこれで……」みたいな、ちょっとそんな気持ちもあったりして。
……それはそれで、私もヒドイわと思いますけどね(;'∀')
ともあれ、そうやって、ギリギリの状態で最終的にたどり着くのが、A2との決戦で。
Aエンド、Bエンドはどちらもホッとするエンディングでしたが、Cエンド、Dエンドは胸を突かれるようなエンディングだったと思います。
Dエンドの9Sが刀が刺さって苦しむシーンなどは、なんか妙に長い気がして「うわ~、もうやめて~」って気分になりましたし。
いや、だって、もう充分苦しんでるんだから、死ぬ時ぐらいは楽に死なせてやってって思うじゃないですか。
そして、問題のEエンドは――すごくいいエンディングだったと思います。
このあとも、二人は戦わないといけないのかもですが、それでもやっぱりハッピーエンドじゃないかなと。
だって、2Bはもう、何も偽る必要もないし、9Sを殺し続けなくてもいいんですもの。
9Sも、自分が彼女に殺されるって宿命がなくなったわけだから、自分の気持ちに素直になってもいいと思うし。
ただ、A2にとっては再生されたことは不本意かもしれないけれど……でも、アネモネあたりは「生きててくれてよかった」って言いそうな気はします。

それはそれとして、Eエンド。
私はデータを消さなかったけれど、データを消す決断をするのって、めちゃくちゃ勇気のいることだよなあ……って思います。
だって、自分がこのゲームに注ぎこんで来た時間を、その証を、消すってことだって思いますから。
しかも、前作の場合は作中のキャラを救うためだったけど、今回は他のプレイヤーを手助けするためなわけで。
いやまあ、私も助けてもらって、それでクリアできたわけなので、消さないのは卑怯なのかもしれませんけれどもね。
でも……やっぱ、私にはできなかったです。
サブクエもやりたかったし。
ちなみに、サブクエも、メインと同じぐらい重要だったり、ぐっと来るものが盛りだくさんで、できるだけ回収してよかったと思います。
ってか、本当はこれ、メインをやりながら回収して行ければいいんでしょうけれどもね。

……というわけで、かなり長くなってしまいました。
たぶん、語ろうと思えばまだまだ語れる気がしますが、とりあえずこのあたりで終わりにしたいと思います。

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