【初心者のための小説の書き方】 ウォーミングアップ

本日から、不定期にではありますが、初心者の方のための小説の書き方について、公開して行こうかと思います。

初心者といっても、いろんな方がいるかと思うのですが――ここでは、小説らしいものをほとんど書いたことがなくて、これから書いてみたいという方を念頭に置いています。
また、方法はあくまでも私個人の経験則に基づいたものですので、その点、ご了承下さい。

さて。
では、初心者が小説を書くためには、何をすればいいか――ですが。
大事なのは、1本でもとにかく最後まで書き上げてしまうこと、完成させることです。
設定やキャラクターをいくら作ってみても、作品を完成させることができなければ、「小説を書いた」とは言えないのです。

まずは書くものを用意して、思いついたことを文章にします。
書くものは紙とペンや鉛筆でもいいですし、パソコンのメモ帳とかワードとかでも問題ありません。
自分が書きやすければ、スマホのアプリでもかまいません。
内容も、なんでもかまいません。
日常の中の何か印象に残った出来事でもいいですし、二次やゲームのリプレイでも問題ありません。
初めてなのですから、日記みたいな内容でも妄想でも、なんでもOKです。
文字数にこだわる必要はありませんが、あまり長く書こうとしないことです。
普段から、ブログなどを書いて長い文章を書くことに慣れているならいいですが、そうでないならば、1000文字程度の短いものの方が、書きやすいと思います。
大事なのは、とにかく文章を最後まで書いてしまうことです。
途中で文章のつながりや構成がおかしいと感じても、書き直さずに、とにかく最後まで書きます。
 
書き上がったら、少し時間を置いてから、文章を読み直します。
そのあと、誤字脱字や文章のおかしいところ、構成など、自分が変だと思った部分を直します。
また、更に会話文を入れたいとか、地の文を足したい場合も、ここでやります。
この直し作業を一般的には『推敲』と言います。

推敲は、自分が納得するまでやるといいとも言いますが、あんまりやりすぎると、自分が何を書きたかったのかがわからなくなったり、書くのがイヤになったりすることもあります。
なので、ほどほどにするのがいいと私は思います。

さて。
そうやって完成したら、誰かに読んでもらいます。
これも、実は大事なことです。

なんでもズバズバ言ってくれるような、気のおけない友人に読んでもらえれば、ベストです。
二次やリプレイの場合は、その作品を知っている人である必要もあるでしょう。
リアルの友人・知人に読まれるのが恥ずかしい・嫌だという場合は、ネットに上げるのもいいでしょう。
オリジナルなら、投稿サイトにアップすることもできます。
ただしこの場合は、少しだけ覚悟が必要です。
読んでもらえなかったり、面白いと思ってもらえなかったりする場合もあるからです。
もちろん、友人・知人に読んでもらったとしても、厳しい感想をもらうことはあると思います。
でも、そうした反応をもらうことが、作品を作る上では大切なのです。

他人に反応をもらうことは、次の作品を書くことにつながります。
相手が面白がってくれたら、どこが面白いのか、何がよかったのかを更に尋ねましょう。
相手がつまらないと言っても、やはり同じです。
ショックかもしれませんが、落ち込む前に一つ深呼吸して冷静になって、何がどうつまらなかったのかを訊きましょう。
そして、それらの感想を参考に、次の作品へと向かうのです。

――というわけで。
初心者が小説を書き始めるために必要なことは、二つ。

1、とにかく最後まで書く。
2、誰かに読んでもらう。 

以上です。
それでは、今回はこれにて。

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