現在、auのビデオパスにて配信中の『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』を見ましたので、その感想を書いてみたいと思います。
なお、文中にはネタバレが含まれますので、ご注意下さい。
まずは、ファンとしてうれしかったのは、当然ながらオリジナルの役者さんたちがちゃんとそれぞれの役で出演して下さっているところでした。
しかもみんな、キャラ的に全然変わってないし。
真司は相変わらずお人よしだし、浅倉はぶっ飛んでるし、蓮はクールだし。
真司と蓮のやりとりなんて、ほんとに以前のまんまで。
吾郎ちゃんの行動には、最初はえ? ってなりましたが、結局は浅倉を油断させる+その近くにいるため、だったのかなと、最後まで見て思いました。
にしても、昨日改めて、3本通して見てみて、脚本家さん容赦ないな~と思ったのが、メインキャストとそうじゃないキャストの差ですね。
まあ、3話しかないんだからしかたがないとはいえ、メイン以外は1話でほとんど死んでしまうという……(;^ω^)
あと、有料動画で配信ってことででしょうか。
たぶんテレビ放送だったらやらないだろうって演出もありました。
仲間を刺したナイフで肉を食べる芝浦とか、蓮の背中を突き抜けて血まみれの浅倉のソードとか。
まあ、一番あれだったのは、海之ちゃんと芝浦のシーンでしたが。
初めて見た時は、ええ~って感じだったんですが、二度目に見てもやっぱり、ええ~って感じではありましたね。
それはそれとして。
私的には、実は一番驚きだったのは、最後に登場したオーディンでした。
変身したのは、謎のフードの男。
でも、彼は神崎士郎ではない……ですよね?
現実世界では、彼はすでに死んでいるはず。
ドラマ版の最終回に準じているなら、彼は結衣と共に子供のころに死んでいるはずなんです。
しかも、加納達也はアナザー龍騎になっていて、どうも彼にこのゲームを持ち掛けたのはフードの男のようです。
……ということは、フードの男はタイムジャッカー? とも思ったのですが……。
こうやって、設定的な部分でよくわからない――と書くと「そんなのどうでもいいじゃないか」と言われる方もいるのですが、私にとっては設定はとても気になる重要なもので、しかも、あれこれ考える(妄想とも言う)のが、とても楽しいものなのです。
そんなわけで、???となりつつも、いろいろ考えてみたわけです。
が、やっぱりイマイチよくわからない……というのが、本当のところです。
フードの男は、士郎と同じような研究をしていた「新しい世界」の研究者なのか? とも考えてみましたが、サラが過去のライダーバトルについて言及していたりするのも謎だし、フードの男がなぜ達也をそそのかしたのかも、よくわかりません。
……というか、フードの男がタイムジャッカーだってことにするのが、一番辻褄が合う気がします。
あと、最後に真司がミラーワールドから出るためにサラの命をもらうというくだりで、ん? となりました。
現実世界に戻るために、新しい命が必要ってことは、もしかしてライダーたちは全て死んでいるのでは……と思ったのです。
でも、そう考えると、記憶が何もなく、よみがえったのは過去の――ライダーバトルがあった世界での記憶である、ってとこもなんか辻褄が合うような。
たとえば、北岡さんは「新しい世界」では病気を克服して生きていました。
けど、このドラマでの吾郎ちゃんは、北岡さんが死んでいるふうに語っています。それは、「新しい世界」になる前の、『仮面ライダー龍騎』49話までの展開ですよね。
蓮が記憶している真司の死も、そうです。
……つまり、このドラマの彼らはいわば「古い世界」の記憶だけを持った魂、あるいは残留思念のようなものなのかな? と、今これを書きながら思いました。
そして真司は、サラの命をもらって、「新しい世界」へと生み出されたわけです。
では、この真司の中には、「新しい世界」になってからの16年間はあるんでしょうか。……どうなんでしょうね。
それとも、現実世界に戻ったら、記憶もちゃんと戻るのかしら。
ちなみに私は、『龍騎』の最終回で「新しい世界」の花鶏の前で出会った真司と蓮が再び交流するようになったんじゃないかしらんという思いがありまして(というか、そんな二次をかつて書いてました)。
まあ、もしあれで別れてその後、なんの交流もなかったとしても、「新しい世界」にも蓮はいるわけだから、彼の最後の言葉どおり「また会える」ことになるんじゃないのかな、とは思っています。
つらつら考えるに、このドラマの真相って、結局サラの視点からしか描かれていないですよね。
なので、達也の側の、彼がなぜアナザー龍騎になったのかとかフードの男は何者なのかとかが、わからないまんまなのかもなと思います。
もう1話あれば、そのあたりが描けたのかも。
あるいは、テレビの『ジオウ』の方でそっちを、たとえば龍騎編の時に描いてくれるとかしてればわかりやすくて、本当にスピンオフな感じになったのかもなと思いました。
あと、これは龍騎とは関係ないといえばないんですが。
ブレイドで、こういうのやってほしかったな~と思います。
龍騎も好きですが、ブレイドも好きなので、そして『ジオウ』ブレイド編は『ジオウ』としては良かったけれど、『ブレイド』としてはいろいろモヤモヤするものがあったので、こういうの作ってちゃんと細かいところを描写してほしかったなあと。
3本続けて見終わって、改めて思ったのでした。
それはともかく。
10年以上過ぎてからまた、当時の役者さんやスタッフさんが集って新しいものが作られたことは、本当にすごいと思いますし、ファンやっててよかったなあとも思います。
平成最後の『祭』、楽しく見させていただきました。
ありがとうございます!
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