2013年のマイベスト5

2013年もいよいよ終わりです。
ということで、今年見たドラマとアニメの、マイベスト5など書いてみたいと思います。

【ドラマ】
1位 ミヘギョル~知られざる朝鮮王朝~
2位 リミット
3位 孤独のグルメ
4位 ごちそうさん
5位 リベンジ(シーズン1)

【アニメ】
1位 恋愛ラボ
2位 翠星のガルガンティア
3位 ちはやふる2
4位 キルラキル
5位 革命機ヴァルヴレイヴ

ドラマはもう、今年見た中では本当に『ミヘギョル』が一番でした。
お金に余裕があれば、DVDとかほしいなと思うぐらいです。
あと、『リミット』も、先日スマホの方で、まだテレビで放送していない11、12話を見たのですが、なかなか感動的な最後でした。
『ごちそうさん』は、まだ放送途中ですが、毎朝楽しく見ています。
アニメの方は、『恋愛ラボ』が当初思っていたような少女マンガな内容ではなく、すっごく面白かったので。あと、『ガルガンティア』はラストにやられましたね。
『キルラキル』はまだ放送中ですが、あの一昔前の少年マンガ風な絵とか展開がすごく好きです。あと、流子の性格もいいです。
『ヴァルヴレイヴ』は最後、かなり説明不足だった気はしますが、ハルトが死ぬとは思ってなかったので、その件に対するやるせなさから、かえって印象に残った、という感じです。


ドラマ『科捜研の女 スペシャル』

昨夜は『科捜研の女』のスペシャルが放送されて、それを見たので感想書きます。

今回は、タクシー運転手の事故を、乗客を乗せての自殺=殺人と判断したことから、京都府警に監察が入り、マリコと土門があれこれ取り調べを受け、マリコに至っては監禁されるというお話でした。

しかし、今回のお話で一番かわいそうだったのはマリコでも土門でもなく、タクシー会社の社長だったように思います。
社員が乗客を乗せて自殺したと報じられたことで、予約のキャンセルが殺到。結局、会社は潰れてしまうわ、死んだ運転手のロッカーから見つけた麻薬のせいで撲殺されるわ、もうさんざんです。
しかもたぶん、実際はけっこういい人だったんじゃないかなと思うから、よけいにかわいそうに感じました。
基本、『科捜研の女』では、被害者の側に問題がある場合(加害者の弱みを握って脅迫していたとか、加害者にひどいことをしていたとか)が多いのですが、この社長さんの場合、何一つ問題なんてなかったんですよね。
運転手が事故を起こした原因は脳梗塞でしたが、会社が働かせすぎたわけではなかったし、そもそもロッカーから麻薬を発見したのだって、マリコが運転手に生前、体調不良とかはなかっただろうかと問うた、それが気になってのことです。
また、最初に社長の死体を発見したのは、この会社の元社員でした。
社長のことが気になって見に来たら、死体を発見した、と供述しています。
ようするに、社員らからもそれなりに慕われていた人だったんじゃないかと思うのですよ。

もちろん、現実にはすご~くいい人が理不尽な死に方をすることなんて、一杯あるわけですけど、ドラマなわけだし、こんなひどい目に遭わせなくても……と思ったりもしました。

結局、この社長の死を調べることによって、最初の運転手の事故の真相と犯人が浮かび上がって来るわけですが、見終わってもう一つ思ったのは、事故を起こしたタクシーに乗ってた女が、まぎらわしいことしなければ、こんなことにならなかったのでは? ということでした。
この女、以前はタクシーの運転手とつきあっていて、でも運転手は結婚し、彼女の方にも婚約者ができて、事故の時にはこの婚約者と共に京都観光をするため、このタクシーに乗っていたのです。
が、お互い恋人同士じゃなくなっても「友人だから」とか言って、二人だけで会ったりしてたんですよ。で、それを見た婚約者の妹と、運転手の奥さんが、それぞれ女と運転手は不倫していると思い込んでいたと。
そりゃもちろん、分かれた恋人と友人としてつきあうというのは、あるとは思いますよ。けど、だったらもうちょっとオープンな感じにして、たとえばある程度時間が過ぎるまで、二人きりでは会わないとか、婚約者やその妹と運転手を会わせて、一緒にどっか出かけるとかして、「友人」ってことをアピールしておけばよかったんだと思うんですよ。

話の途中で、タクシー会社の社長は、女の婚約者の妹から訴えられたりしてますが、妹は訴える相手を間違えてると思います。訴えるなら、まぎらわしいことをして、周囲を混乱させた女の方じゃないかと。ってか、社長の方が逆に女や警察を訴えたっていいぐらいですよ。

……って、改めて、こうやって書いていると、なんか結局今回のドラマ、私にとってはマリコとその父の対決とかはさほど印象に残らなかった感じです。
いやまあ、監禁されているマリコのところへ、科捜研のメンバーがやって来てあれこれ相談するあたりとかは、面白かったですけどね。

最後に、佐久間刑事部長が辞職したのは驚きましたが、更にそのあとがまが、あの藤倉課長だというのには、もっと驚きました。
なんかこれから、マリコたちやりにくくなりそうだなあ(^^;
ただ、刑事部長が変わって、やり方も変わって、誤認逮捕というか冤罪というか、そういうのが減るなら、それはそれで……とは思います。
少なくとも、今回のあの社長さんの悲劇の始まりは、警察の捜査結果の誤りにあるわけだから。
……って、もしかして、こんなふうに思わせるための、社長の悲劇だったのかしら。

なんにしても、面白かったけれど、見終わってやるせない気持ちになった今回のスペシャルでした。

韓国ドラマ『ミヘギョル~知られざる朝鮮王朝』感想

以前、一部だけここで感想を書いた『ミヘギョル』を見終わったので、改めて全体の感想を書いておきたいと思います。

簡単に言うとこのお話、朝鮮王朝時代を舞台にした『怪奇大作戦』です。
『朝鮮王朝Xファイル』みたいなあおりがついてましたが、作り的には『怪奇~』の方に近い気がします。
朝鮮王朝第15代王、光海君(クァンヘグン)が君臨する時代を舞台に、主人公のキム・ヒョンド、ホ・ユニ、チャン・マンの三人が不思議な事件を調査する物語。
一応一話完結で、1、2話はUFO出現の話にからめて、ヒョンドがチ・スン率いる神武(シンム)会に加わる話、3話は金塊を見つけた人々が不気味な死に方をする話、4話はゾンビのような化け物になってしまった少年の話、5話は未来が見える男の話、6話は鬼神が祟るといわれている屋敷を調べる話、7話はヒョンドが不思議な世界に迷い込む話で8話はその解決編。9話は吸血鬼の話、10話は落ちた竜神の話、そして11、12話は神武会創設にからむ宗教団体のお話となっています。

まずこの作品、映像の撮り方が、今まで見た韓国ドラマとは全然違っていて、ちょっとドキュメンタリーちっくな感じがしました。
あと、特撮部分はドラマなのにけっこう凝っているように見えました。
それと、舞台にしている時代の選び方も上手いと思います。
というのも、この時代の王、光海君はのちにクーデターによって王位を追われてしまう人物だからです。
1、2話のUFOの話では、それが現れたことを正直に都に報告したヒョンドの師イ・ヒョンウクは謀反人として捕らわれ、結局は処刑されてしまいます。
空に巨大な火の玉が現れる(UFOのこと)→異変→天が王がその地位にふさわしくないと言っている、あるいは、王の退位などの前触れ、というわけで誰もがUFOの出現を「なかったこと」にしようとする中、ヒョンウクだけがそれを「見た」と言い続けたからです。
また、5話の未来が見える男の話でも、彼の母親は王がその地位を追われることを予言した巫女だったというエピソードが語られます。
これらの話は、史実である光海君の退位を、いわば逆手に取って作られた物語と言えるでしょう。

全12話の中で、私が最も秀逸だと思ったのは、6~8話ですが、これについてはすでに書いているのでここでは割愛するとして、9話の吸血鬼の話と、11、12話を中心に書いてみたいと思います。
まず9話の方ですが――。
ここでは、神武会の別の面、ただ単に不思議な事件を調査するだけでなく、それが民にとって脅威であると判断すれば秘密裏に抹殺できるだけの力をも持つのだ、ということが語られています。
それは、この組織の大きさを示すと共に、更に暗い一面を描き出している、とも言えるかと思います。
そして、11、12話では、チ・スンが神武会を作るきっかけとなった事件が語られます。
この話もUFOがらみで、20年前に処刑されたカン・ユソクは、UFOと遭遇した結果、病気を治したりする力を得ます。
しかもこの力は、遺伝するらしく、娘のスヒも同じ力を持っていました。
つまり、遺伝子からして変質してたってことでしょうか。
ともあれチ・スンは、カン・ユソクとの出会いをきっかけに、神武会を立ち上げたようです。

さて。
12話の最後で、UFOの放つ光に飲み込まれ、忽然と消えたヒョンドは、どこかの浜辺でユニと遭遇します。
なんとも不思議なラストですが、私はこれは案外、8話で預言者の老人が言った「ユニを中心とした彼女の望む未来」なのではないんだろうか、と感じました。
あと、ユニのことですが。
彼女は案外、年を取らない人外の者だったのでは? という気もします。
8話でチ・スンは彼女に「おまえがいなければ、意味がない」と言っています。また、彼女は過去の記憶を失っていて、そのくせ若いのにさまざまな不思議に関する知識に長けています。
また、未来のユニは、少しも年を取っていないようにも見えました。
そうしたことから考えて、チ・スンが神武会を立ち上げたのは、ただカン・ユソクの件だけではなく、彼女との出会いがあったればこそ、なのかもなあとも思ったりしたのです。

なんにしても、最後まで目の離せない、そしてワクワクさせてくれる不思議なドラマでした。
こういうタイプのドラマは、日本では昔は特撮番組などでも作られたりしていたものですが、最近はあまり目にしなくなってしまいました。
それだけに、私的にはとても面白く、楽しく見られたのでした。

サイトを更新しました。

本日、サイトを更新しました。
「奇譚文庫」の中の「よみきり」に、短編『ハロウィンの夜』と、『BLカップリング10のお題』の1と2をアップしました。

『BL~』の方は、拍手のお礼として上げていたもので、「美形×平凡」「後輩×先輩」というカップリングです。
といっても、かなりゆる~いお話ですが。
『ハロウィンの夜』は、更新が11月になってしまったので、先にPixivにアップしてあったものです。

また、拍手のお礼小説を新しくしました。
こちらは『BLカップリング10のお題』から、3番目の「ヤクザ×刑事」と、金木犀をモチーフにしたホラー『金木犀の香り』の2本です。
興味のある方は、どうぞ。

韓国ドラマ『ミヘギョル』の部分的感想

このしばらく、スマフォで韓国ドラマ『ミヘギョル~知られざる朝鮮王朝~』を見ています。
これは、15代・光海君(クァンヘグン)の時代を舞台に、不思議な事件を追う4人の男女の物語で、昔流行した『Xファイル』というか、特撮ファンには『怪奇大作戦』というと理解しやすいようなお話です。
で、先日からその6~8話を見たのですが、これがまたなんというか、すごく面白いというか、不思議というか、多層的というかな作りになっていて、それについて書いておきたくなったというわけです。

6話で、雨の日に鬼神が出て祟りを成すと言われる屋敷の調査を依頼された、主人公のキム・ヒョンドたち。怪異に出会いながらも、メンバーの1人ホ・ユニは、天井に収められた御符が朝鮮のものではなく、外国の魔方陣であることに気づきます。また、庭の一画に枯れ井戸があり、そこにこの屋敷の前の持ち主の遺骸があることも発見します。
続く7話では、一転して都で行方不明者たちが発見されると同時に、自害する事件が続いている状況の中、両班(リャンバン=貴族)の令嬢と共に逃げた下人がやはり発見されて、自害したことが語られます。 下人の死体を調べたヒョンドは、事件を調べることに。
そんな彼を仲間のチャン・マンが案内したのは、白丁(ペクチョン=賎民)たちの住むパン村でした。チャンと分かれ、そこの画房でお茶を飲んだヒョンドは、逃げた令嬢と下人がひどい目に遭う姿を目撃すると共に、ユニにそっくりの女に出会います。
女は彼に、令嬢と下人の境遇はここでは永遠に繰り返されるのだと教えます。
それを聞いてヒョンドは苦労の末、令嬢と下人を助けますが、今度は自分が2人に殺されてしまうことになり――今度は自分もその永遠に繰り返す行程の中に取り込まれてしまいます。
最終的には、彼はその不思議な場所から脱出し、元の世界に戻ります。
一方8話では、彼が行方不明になっている間の、ユニやチャンらの行動が語られるのですが……ここでユニは、ボスであるチ・スンから、150年も生きているといわれる預言者の老人に引き合わされます。
この預言者は、いくつかの駆け引きのあと彼女に「おまえを中心とした、おまえの望む未来を作ってやろう」と言います。
最終的には、この話はチャンが6話で屋敷の調査を依頼した両班の男に刺されたことをきっかけに、6話とつながっていたことが判明します。
両班の男は、拉致した人間を自害させて、都に巨大な魔方陣を描こうとしていたのでした。ようするに、クーデターのようなことをたくらんでいたのだと思われます。
そんなこんなで、ヒョンドはユニとチャンの2人に、鬼神が祟るという屋敷の庭の枯れ井戸にいるのを発見され、助けられたのでした。

で、私がこの3話を見て、つらつらと思ったことですが。
まず、屋敷はおそらく、あの「時間の迷宮」のような不思議な世界とつながっているのだろうと思います。6話で、屋敷を調べるユニの前に突然現れて、また消えたのは、下人と逃げた令嬢でしたし、最後はヒョンドもここの井戸で発見されています。
それから、ヒョンドが会った画房の主は、あの預言者の老人のような気がします。
画房には、ユニそっくりの女の絵と、輿から血まみれの男の手が出ているのを、武器を手に見詰めている男女の姿を描いた絵がありましたが、もう一つ、パン村の一画で左右に分かれるビョンドとチャンらしい人物の絵もあったのです。
おそらく、この画房は「現代」と「未来」の両方の時間の重なっている場所で、ここで「現代」の方の画房の主から幻覚剤入りのお茶を飲まされたヒョンドは完全に意識を失い、「未来」へ行ってしまったのではないかという気がします。
私は最初、彼が迷い込んだのは過去なのかな? と思っていたのですが(ユニが彼を初対面だと言っていたので)、8話を見ると、未来だということがわかります。
あと、彼が迷い込んだのが未来であることは、ユニのいる本屋の表に貼られた人相書きでもわかります。
「現代」ではそこには、逃げた令嬢の人相書きが貼られていて、途中、一瞬だけ「現代」と「未来」の中間の時間が描かれるのですが、その時には令嬢の人相書きは半分破れており、その下に剥がれて破れ、ボロボロになった男の人相書きが見えます。そしてヒョンドが迷い込んだ世界では、令嬢の人相書きは完全になくなっています。
あと、ユニの背中に8話で負う傷の痕があったり、首に8話の最後で取り戻すペンダントがかかっていたり、というあたりも、そこが未来であることを示しています。
ただし、この「未来」は本物ではなくて、8話で出て来た預言者の男が作ったもので、時間の迷宮といってもいいようなものだと思います。
だから、同じことが何度も繰り返されるわけです。
更に言えば、7話の途中でユニが、件の預言者(といっても、相手の姿は見えない状態でしたが)と話しているシーンがあって、そこで彼女は「これは私の望む未来ではありません」と言っています。
結局、「現代」のユニたちが屋敷の井戸にいる彼(の体)を発見して呼びかけたことで、「現代」への扉が開きます。
たぶん、戻るための鍵は、ユニと彼女の持っていたペンダントなのではないかと思います。
というのも、6話の最後でユニはこのペンダントを井戸の中でなくしているのですが、7話の最後ではヒョンドは「未来」のユニからこのペンダントを渡されます。そして、意識が戻った彼は、「現代」のユニの胸にその同じペンダントがあるのを見るのです。

この一連のドラマの秀逸なところは、まず、物語の順番にあると思います。
端的に言えば、7話はヒョンドの精神世界、8話は現実での物語ではあるのですが、一方では7話で提示された不思議な物語を、8話で絵解きしてもいるというわけです。
しかも、それ以前にまず6話で一見すると別の話のような謎を提示しておき、8話では実はこれこそが事件の大元だったことを明かし立てる仕組みになっているのですから。
あと、小道具の使い方がうまいと思いました。
本屋の表の人相書きや、画房に置かれている絵、割れた茶器、ユニのペンダントなどなど。
それらが、さりげなく物語の不思議さや謎を煽ったり、「現代」と「未来」の区別をつけさせたり、ということをしているんだなあと。

このドラマを見始めた時には、歴史ドラマでこういう『怪奇大作戦』のような作品を作るなんて、すごいなあと、ただ単純に思ったのみでしたが、今回のこの三つの話を見るに至って、なんというか、改めて韓国ドラマってスゲーと思いました。
歴史上の人物を主人公にしたものもすごく面白いですが、こういう日本だと子供向けの特撮番組でしかやらないような内容を(いや、それだって今は全然作られてない)、ちゃんと大人の視聴に耐え得るような形で作って放送するってこと自体がすごいと思うし、とにかくホラー・サスペンス好きにはたまらんなあと思ったことでした。

素材サイト更新

本日、素材サイトの方に、新しい素材をアップしました。
主に壁紙です。
蝶、十字架、光の球などのCSSとボーダーの壁紙を11種類と、あとはバナー台を2種類、全部で65点アップしました。

CSS壁紙は、サイト内では「left top」で表示させていますが、表示位置はご自分のサイトの雰囲気などに合わせて、ご自由にどうぞ。



衣替え

今日はお休みだったので、衣替えをしました。

いきなり寒くなって、だというのに、仕事用のタイツがどこに入れたかさっぱりわからず、とにかくこれは早急に衣替えをしなければ~ということで、決行しました。
幸い、仕事用のタイツは、一番奥の箱から見つかりました。
が、寒くなったらすぐに必要なものなのに、なぜこんな奥に……orz と半年前の自分を恨んでみたり。まあ、さすがに「秋」がないとか、思わなかったんだろうな~とは自分でも思いますが。

それにしても、夏物と秋・冬ものとの数の差が、我ながらすごいです。
たしかに、冬物ってかさばるっちゃかさばるけど……夏物は、箱二つにおさまっておしまいでしたよ(爆)。

そして今回は、暑くなったらすぐに必要そうな下着などをどこに入れたか、メモを取りました。
とりあえずこれで、来年は大丈夫です(と思いたい)。

ともあれ、これで冬支度は万全です。

素材サイト更新

本日、素材サイトの方を更新しました。

けっこう前に作ってあったCSS用の泡の壁紙と花の壁紙、そして先日からせっせと作っていた蝶の横ボーダー壁紙をアップしました。

本当は翼の横ボーダー壁紙もアップ予定だったのですが、イマイチ気に入ったものができずで、先に上記のものだけアップしました。

新しい仕事

27日から、新しい仕事に通っています。
仕事内容自体は、以前と同じスーパーのレジなのですが……いやはや、覚えること多くて、ちょっとひーひー言ってます。

前の職場にはなかった、ポイントカードとかクレジットカード払いなんかがありまして、それがやはり、なかなか頭に入ってくれない~という感じです(^^;
とりあえず、午前中に昨日教わったことを、ノートにまとめていたのですが、かなり忘れてしまっている部分と、しっかり覚えている部分と記憶がまだらで……そのうち、「まだ覚えられないのか」と呆れられたりしないかと、ちょっと心配ですが(^^;

いろいろあって、結局こうして、また同じ職種に再就職したわけですが、今度はただ漫然と仕事をするだけじゃなく、もうちょっと先のこととか、貯蓄のこととかも考えて行きたいと思っています。
あと、仕事についても、初心に返ってぼちぼちとがんばって行きたいなと思います。

ドラマ『神様のベレー帽』

マンガ家の手塚治虫さんのドラマをやるということで、見ました。
すごく面白かったし、よかったです。

ドラマ内で描かれているエピソードは、どれもどっかで読んだ記憶のあるものばかりでしたが(手塚プロに連日、編集者が詰めていて~とか、どんどん依頼を受けてしまう話とか)、それらが現代人の若い女性の視点をプラスして、うまく描かれていたと思います。
一番印象に残ったのは、ようやくラッシュまでこぎつけたアニメの、ブラック・ジャックの登場シーンを全部リテイクにして、進行役の水島くんからどうしてと問われて「ブラック・ジャックは、あんな歩き方はしないんです」と答えるシーンでした。

フツーに考えると、水島くんがキレちゃったとおり、「なんじゃそりゃ」「そんなん知るか」だと思うのです。が、たぶん、手塚さんの頭の中には、ちゃんとブラック・ジャックが生きていて、歩いたりしゃべったりしていて、それをマンガに描いているって感じだったんじゃないかなあと。
こういう感覚は、アマでもプロでも、創作をやっていれば、多少は感じたことのあるものなんじゃないのかと思うんです。ましてや、マンガの神様とさえ言われる人なわけだから、言ってみれば、そういう感覚があって、当然って感じがして――で、見てて、「ああ、そうなんだ~」とすごく納得したというか。

あと、手塚さんが机に向かってマンガを描いているシーンを見ていて、昔テレビで見た棟方志功の制作風景を思い出しました。たしかあれは、ドラマじゃなくて、実際に制作しているところを撮った映像だったと思うのだけど……本当に、あんな感じでした。
なんというか、本当に自分が制作しているものに、全身全霊を込めて一心不乱になっている感じ。
ああいうのを見ると、たしかにこの人たちは、私たちとは違う人間なんだ――って、すごく思いますね。
手塚さんは俗に「マンガの神様」と呼ばれるけれども、ああいうのを見ると、いわゆる「神の器」って存在だったのかなあ、などとも思ったり。

最後の主人公の悟ったことは、うんまあ、それはそのとおりだなとは思いました。
「自分には才能がない」なんてあきらめるのは、それはさすがに早計だろうし、他人を羨んでみても、どうなるものでもなくて、自分は自分のできることを、懸命にやるしかないんだ、とは思います。
でもやっぱ、ああした凄まじくも貪欲なマンガへの制作姿勢は、やっぱ手塚さんだからこそ、だとも思います。まさに、上で書いた「神の器」だからこそ、だと。

ところで、このドラマ、微妙にタイトルと中身が合ってない気がしました。
メインタイトルが『神様のベレー帽』なわけですが、たしかに手塚さんの外見イメージの一番大きなものといったら、ベレー帽だけど、別にそれにまつわるエピソードが中心ってわけじゃないんですよね。
そして、サブタイトルの『ブラック・ジャック制作秘話』についても……あのキャラになるまで、すごく苦労したとか、たとえばアニメの『宇宙戦艦ヤマト』みたいに、本放送はパッとしなかったけど、再放送でめちゃくちゃ人気に……といった感じの話ではなくて。
単純に、『手塚治虫物語』とか『ドラマ・手塚治虫』とかでも、よかったんじゃないかという気がしました。
あと、手塚さんの口癖だという「大丈夫。ぼくにできるんだから、あなたにだってできますよ」も、口癖というわりには、最後の方にしか出て来なくて、ちょっと「口癖」という設定への説得力がなかった気がしました。

でも、それ以外はとても面白くて、最後の方なんて、けっこうぐっと来てしまったりして、楽しく見ることができたドラマでした。

ドラマ『金田一耕介vs明智小五郎』

昨夜はタイトルに引かれて、つい見てしまいました『金田一耕介vs明智小五郎』ですが、せっかくなので、感想を書いてみたいと思います。

まず、テレビ局のオリジナルだと思っていたら、原作があったことにちょっとびっくりでした。
がまあ、どちらにしても、この原作自体読んでないので、そっちはとりあえずスルーするとして、ドラマについてのみ書きます。
見始めてまず思ったのが、金田一さんも明智さんも、なんか軽いな~ってことでした。特に、金田一さんが。役者さんがすごく若いのもあったし、それでなのかなあとも思いましたが。
そして、金田一さん、ダメダメすぎ(^^;
特に最後。
いや、全員を集めて説明するあたりで、なんか妙におちつきすぎているなあとは思ってたのですが……それにしても……という感じです。

金田一さんと明智さん、どっちが好きかといわれると、金田一さんかなあ……と答えるだろう私としては、若いからしようがないのかとは思いつつも、軽くてだめだめな金田一さんっていうのは、なんかちょっとなあ……ではありました。
というかまあ、これは自分の中にあるイメージの問題でもあるのだろう、とは思いますが。
役者さんなら石坂浩二とか古谷一行とか、マンガならJETさんの描く金田一さんという、そういうイメージがあって、昨夜のはそれにあてはまらなかったので、ううむ……となっちゃったんだろう、とは思います。
なのでこれは、たとえば、ドラマの原作になった小説のファンの人とか、もともと金田一さんに対するイメージを何も持ってない人には、問題なかった話だろうとも思いました。

ドラマ全体としては、横溝作品へのオマージュ的な部分が強くて、それはそれで、悪くなかったと思います。
中でも武井咲は、すごく雰囲気もあってよかったと思います。
やっぱ、ヒロインは大事ですよね。
あと、誘拐事件の際に、金田一さんを勘違いさせるトリックがすごいというか、面白かったです。
しかも、このトリックから、ヒロインの「私はずっと一人だった」ってセリフに対して「そうじゃないよ」というふうに持って行くあたりも、上手いなあと思いました。

ただ見ていてちょっと残念だったのは、大阪在住の人々の言葉が微妙だったこと、ですね。
特に、刑事さんたちの発音が。
たとえば「警部」とかの呼びかけとか、聞いていて微妙に違和感を覚えました。
これに関しては、無理にイントネーションを変えようとしなくてもいいのになあ、と思ったことです。

ラストシーンはけっこう楽しい感じで、そこは悪くなかったです。
が、金田一さんをドラマ化するなら、やっぱりもうちょっと雰囲気のある役者さんで、横溝正史原作のものをやってほしいなと思ったことでした。

拍手お礼を、新しくしました。

昨日のサイト改装に引き続き、本日は、拍手お礼を新しくしました。
ほのぼのっぽいBLの短編を、2本アップしています。
昨日、お借りして来たお題を元にしたもので、以前と同じく、ある程度間隔を置いて、新しいものをアップして行く予定にしています。

というわけで、興味ある方はどうぞ、ポチっと押してみて下さいませ。

サイト名変更と、リニューアル

日付的には昨日、サイト名変更とリニューアルを行いました。
「神の眠る星」は、「月光樹の森」と名前が変わりました。

昨年、長期にわたって連載していた「神の眠る星」が終わり、細々と不定期にでも外伝などをアップして行こうかと思っていたものの、結局、今年のはじめに前のサイトにアップしていた短編と、別名でやっていたサイトに置いてあった18禁BL作品を載せることになりました。
そして、夏。
仕事を辞めたのを契機に、いっそサイト名を変えて、昔のサイトで連載していた長編ファンタジーをまた載せてみるかと思い立ちまして、せっせと改装にいそしんでいたものが、ようやく形になったというわけです。

今回、新たにアップしたものは、ほとんどが昔やっていた「世界の背骨」というサイトにて、掲載していたものです。
「黒の王」シリーズについては、6話目からあとは、書き直し及び書き下ろしで、この先サイトに掲載して行くつもりにしています。
また、短編や18禁のBL作品についても、細々とでも更新して行ければいいなと思っています。

あと、今回は長らくなかったリンクページを復活させました。
といっても、今のところはまだ、素材サイトさんとサーチ、それにあちらからリンクして下さっているサイトさんや、自分的に見失いたくないサイトさんのみですが。

それと、肝心の更新についてですが。
まだ求職中ということで、イマイチ先の予定の立て辛い状況なわけですが、以前どおり、月に一度は作品を、短編1、2本程度でもいいから、アップすることができればなと思っております。
一応、「黒の王」シリーズの6話目用の書き直しとか、短編の予定とかも立ててはおりますので、いずれぼちぼちとアップして、元の状態に戻れるよう、がんばりたいです。

というわけで、これからもどうぞ、「神の眠る星」改め「月光樹の森」を、よろしくお願いします。

韓国ドラマ『トキメキ 成均館スキャンダル』

またまた韓国ドラマの感想です。
なんかこのブログ、それ専門と化している気がしますが……とりあえず、書いてみます。

今回のドラマは『トキメキ 成均館スキャンダル』です。
舞台は朝鮮王朝は正祖(別のドラマで主人公になっている王イ・サン)の時代。主人公キム・ユニは、女でありながら男と偽り、国営の学校である成均館(ソンギュンガン)へと入学します。そして、そこで出会ったイ・ソンジュン、ムン・ジェシン、ク・ヨンハらと友情を育むと共に、王からは10年前に失われた金縢之詞(クムドゥンジサ)を探すよう密命を受けるのでした。

タイトルとあらすじだけ見ると、まるで乙女ゲームのような感じですが、実際のドラマはコメディを主としながらも、シリアスな部分もある面白いドラマでした。
主人公のユニは、がんばり屋で、単純に可愛いからちやほやされるという感じではなく、むしろがんばる姿に、周囲の者たちも心を動かされ、味方になって行くという感じで、そこが見ていて好感が持てました。
彼女の視点からは、これはやはり、サクセスストーリーでもあると思います。
一方、ソンジュンやジェシンにとっても、彼女との出会いと、王から与えられた密命を果たすための試練は、成長のための糧だったのかなあという感じがしました。

ところでこのドラマ、出演者の中に、同じ歴史ドラマ『イ・サン』で、重臣たちの一人、チャン・テウの役を演じていらした方がいらしたのですが、こちらではちょっとコミカルな悪役を演じていて、見ていて楽しかったです。
ただ、最後で実は一番の悪役はこの人だったとわかって、ちょっとう~んな感じが。
まあ、ソンジュンの父を黒幕としないための配慮だったのかもしれませんし、たしかにこれまでも悪いことしているといえば、そうなのです。
でも、言動がなんとなくコミカルで……たとえば、娘にはすごく甘かったりとか、けっこうフツーの父親な部分もあったりで、黒幕っていうより、小悪党っぽい感じだったので、ええ~? な部分がありました。

あと、最終回の最後の方、その後の彼らの描写の、ユニにはちょっとなんで? と思いました。
いや、ソンジュンと結婚したことはいいんです。
これはもう、そうなって当然なんだし、ハッピーエンドでよかったなあと、見ていて胸を撫で下ろすと共に、ほほえましくもなりました。
が、ユニがユンシクとして成均館の先生をやるって、ちょっと無理があるんじゃないのかなあと。
そもそも、本物のユンシクは、じゃあどうなるんだとも思うんですよ。
だって、彼女がユンシクを名乗っている限り、本物は病気が治っても、表舞台には出られないですよね。
なんかそれじゃあ、弟があまりにかわいそうじゃないかって気がするのですが……。
で、ちょっと考えたのですが、これ、弟とユニが双子だったら、最後もっとすっきりすんなり行ったんじゃないのかなあと。
双子だったら、最終回で事件が解決してしばらくしたあと、二人は入れ替わり、ユニは本来の自分としてソンジュンの妻となり、ユンシクは成均館へ学生として入ると。
別人なんだから、多少の違和感はあるだろうけれど、そこはどっかでぶつけて記憶が飛んでるとかいうよくある話をして、あとはソンジュンたち三人とチョン・ヤギョンがフォローすれば、弟だってそんなに頭悪くなさそうだし、最後の先生になっているのも納得だし。
それに、時々、二人が入れ替わって、ユニがユンシクとして教壇に立っている、なんてふうにすれば、最後のところの痴話げんかシーンももっと楽しくなる気がするし。

などなどと、あれこれ考えたりする部分もありましたが、全体としては、とても楽しかったです。
微妙に、BL気分も味わえたりしますしね。
ということで、面白く見ることができました。

リライトのための発想

仕事を辞めて、創作について考えられるようになったせいか、はたまた先日からの引き出しの整理であれこれ、友人らからの手紙や感想が出て来たせいか。創作の方に頭が回るようになって来た感じです。

6月ぐらい? から、以前のサイトで連載していた『黒の王』のシリーズの続きを書こうと、元は外伝だったものを、本編に組み込む予定で、書き直しをしています。
この作品、異世界の大国の王様だった主人公が、魔法で飛ばされて15世紀のヨーロッパに行き、そこでジャンヌ・ダルクを助けて活躍するというもの。
が、元の作品はなんか主人公がただの脇役と化しているようなもので、いくら外伝だったにしても、これはちょっと……なシロモノでした。
ただ、この話がないと、次の本編――主人公が異世界へ戻ってからの話がわかりにくくなってしまったりするのですよ。
だったら外伝ではなく本編の6話にする形で書き直そう、ということになったわけです。

仕事をしている間は、基本的にはスマートブックを使っている関係上、一旦エバーノートに上げたもとの原稿を読み直し、そこからリライトプランを考えて、新たにプロットを起こし、前の原稿を参考にしながら手書きで書き直しをやってました。で、仕事を辞める前に、序章と1章の下書きが完成しました。
先日からは、ちょこちょこと、それを入力する作業をしてたのですが、今朝になってふと、序章の冒頭部分に、4話の終わりの方の、主人公が敵の女魔道師と戦って、あげくに味方の魔道師にこの時代へ飛ばされるシーンを入れた方がいいんじゃないの? と思いつき。
今日の午後は、そのシーンの下書きをしてました。

で、夕飯の支度をしていてまたまたふと、ファンタジーなんだし、主人公を活躍させるためには、本編同様に、妖魔とか出しちゃってもいいんじゃなかろうか、と思いつきまして。
最初の原稿では、史実どおりにジャンヌの行動を書くのが精一杯といった感じで、イマイチ、主人公をはじめとする架空のキャラにまで気が回らず、血が通ってない感じだったのですね。
しかも、リライト用に作ったプロットも、基本は元の原稿をなぞったもので、視点を多少、主人公よりにしただけという感じで。
それに、前は外伝だったからまだジャンヌが主人公っぽくってもよかったかもしれないけど、今度は本編の1冊となるわけで、だったらやっぱり主人公は彼でなくては、とも思いました。

そんなわけで、明日、もうちょっとそのあたりの設定の見直しなどして、改めてリライト原稿を書こうと思った次第なのでした。

過去からのエール

先日から、もう何年も整理していない机の引き出しを、一つ一つかたずけています。
突然仕事を辞めることになって、時間ができたのと、どうせかたずけるなら寒い時よりは、まだ暑い方がましかなと考えてのことでした。

で、今日もやはりそれをやっていたわけですが――。
友人たちからもらった手紙や、同人誌の感想類を整理していて、ある友人からのものに、思わず泣けてしまいました。
それは、私がちょうど同人誌の厚さや値段について、当時は一応友人だった人からあれこれ言われて落ち込み、同人誌全てを厚さや印刷費用に関わらず、全て無料で配ることに決めたころのものだろうと思います。
手紙の主である友人は、そのことについて自分の思うところを述べながらも、最後に私が自分の望む環境で気持ちよく創作活動ができることを願っている、というようなことを書いてくれていました。そしてまた、当時書いていたシリーズものを、最後まで書き続けて完結させてほしいとも。

その友人以外にも、当時出した同人誌の感想や、私が見舞われたトラブルについて意見や励ましを書いてくれた手紙がたくさんあって……。
なんというか、それらは過去の私に対して向けられた言葉なのに、今の私を励ましてくれているような、そんな気がして。
最初は、懐かしさで読んでいたのに、最後には何かこう、胸が熱くなってしまいました。

同時に、これまでのネットでの自分の活動のしかたは、ちょっと間違っていたのかもしれないなという気持ちにもなりました。
サイト上での無料公開のものはともかくとして、有料で販売しているものについては特に。
貧乏になって、少しでもお金のほしい状態ではあったとはいえ、結局私はお金のことしか考えていなかったんじゃなかろうかと。

紙の同人誌は、完全に赤字でした。
イベントに出たのはたった一度きりでした。基本は通販のみで、雑誌の同人誌案内に運よく載せてもらえたら、ぽつぽつ申し込みがある程度。
結局、紙の同人誌を出すのをやめた時に、在庫はほとんどゴミに出してしまったので、印刷代の半分も回収できてない状態だったと思います。
それでも、上記したクレームが来るまでは、ただ手に取ってもらえるだけですごくうれしかったし、感想をもらったり、シリーズものの最初の巻を買ってくれた人が続きも買ってくれたりしたら、それこそ天にも昇るような心地でした。
ネット上でだって、買ってもらえたり感想もらえたりしたら、それだけでうれしかったはずなのに。
いつしか、売り上げばかり気にするようになって行った気がします。

でも、今日、過去にもらった手紙を読み返して、もうちょっとネットでの活動を見直してみようと考えるに至りました。
 それと、彼女たちともすっかり疎遠になってしまっているので、また交流を復活させることができればいいなあとも思ったことです。

それにしても。
創作活動というのは、少なくとも「他人に見てもらいたい」と考えた時点で、自分一人だけのものではないのかもしれないなあと、今日のことで思いました。
ネットを始めたころ、私は実はもう創作活動はしないつもりでした。
だから、最初に作ったサイトは、マンガ雑誌のレビューサイトだったし、ハンドルも違うものを使っていました。
それが結局は、もとの「織人文」に戻り、二次を始め、そしてオリジナルに戻って行って、今はまがりなりにも「オンノベのものかき」として、ネット上にいます。
それは、自分の中にある「お話を書きたい」という想いだけでできたことではなくて、私のサイトや作品を見てくれて、感想をくれた人々、あるいは交流してくれた人々がいたからこそ、なのかもしれないなあと、改めて思うのです。

映画『仮面ライダーオーズ』

弟のスマフォで、『仮面ライダーオーズ』の映画を見ました。
あばれんぼうの将軍様が出ているやつです。
オーズあたりはまだ、時々ちらちらとテレビも見てたので、多少は誰が誰かとか、それぞれの設定とかもわかっていたので、面白かったです。
そして、美味しいところをほぼ上様が持ってっちゃったのも笑いました。

もっとも、英二もさすがは主役で、答えによっては世界が滅びる状況をさくっと回避してしまいました。
みんな家族とは、彼ならではの答えだなあ。

でも、「欲望」って悪いイメージが浮かぶけど、本当はそれがなかったら発展するものも発展しない、「必要なもの」でもあると思う。
ゲームの『ワイルド・アームズ2』で、「剣の聖女」が「欲望がなければ、自分は世界を救えなかった」みたいなことを言ってたと思うのだけど、この映画の英二もちょっとそんな感じかなあと。

あと、最後のところのアンクとひなが手をつなぐシーンが、ほのぼのしてよかったです。
そのあと、英二も一緒に手をつないで、なんかいいなあと、見てて顔がほころびました。

ともあれ、最後まで楽しめた映画でした。

韓国ドラマ『屋根部屋のプリンス』

少し前に、韓国ドラマ『屋根部屋のプリンス』をDVDで見たので、感想を書きます。

まず、あらすじですね。
主人公イ・ガクは、朝鮮王朝時代の世子(セジャ=王太子)。
突然亡くなった妃は殺されたに違いないと考え、三人の側近と共に、死の真相を探ります。
その途中、なぜか四人は突然、現代の韓国はソウルへとタイムスリップし、ヒロイン、パク・ハの住む屋根部屋へと現れたのでした。
一方、現代のソウルには、大手通販会社の会長の孫である、ヨン・テヨンという、イ・ガクそっくりの青年がいて、二年前から行方不明となっていました。
そのテヨンと間違えられたイ・ガクは、会長の秘書が亡くなった妃そっくりであることから、彼女と自分がこの時代でも結婚できれば、全ての真相も解明され、元の時代に戻れると考えます。そして、自らテヨンと名乗り、会長の孫としてくらすことになるのですが……。

楽しい中にもシリアスが効いていて、最後まで見飽きない、面白い作品でした。
世子様とパク・ハのやりとりとか、世子様と三人の側近たちとのやりとりとかが、見ていてすごくおかしくて、笑わずにはいられませんでした。
一方では、セナとテムの悪役ぶりに、うお~となったり。
セナに関しては、親のことがそんなに恥ずかしいのかなあと、見ていて首をひねりたくなりました。
まあ、親の職業が子供の就職等に影響する、みたいな部分はもしかしたら、韓国の社会全体としてあるのかもしれません。が、会長が彼女を頼りにしているのは、やっぱりその有能さゆえだろうになあと見ていて思ってしまいました。
でも一方ではセナは、自分の本当の親が地位も金もある人物だとわかった時、嘘をついていたから合わせる顔がない、と一緒に香港へ行くのを取りやめてしまったりもするわけで……完全には自分のしていたことを、正しいとは思ってない部分があったのかなあとは思います。
最後の方でも、テムはとにかく逃げることしか考えてなかったけど、彼女はパク・ハのために病院へ行くことを決意したわけだし、テムが逮捕されたあとも、彼のしたことを証言するために自首したわけですしね。

テムの方は、もともとの性格もあるだろうけど、テヨンの件に関しては会長も悪い気はします。
どちらも同じ孫なのに、テヨンだけをものすごく大事にして、テムに対しては冷淡だった部分があるわけで、しかもテヨンはなんでもよくできるタイプみたいだったから、テムの劣等感はきっとずいぶん刺激されていたんだろうなあと。
しかもしかも、テヨン自身は会社はどうでもよくて、絵をやって行きたいって人で。
テムからしたら、自分が必死に追い求めているものを、簡単に手に入れられる位置にいながら投げ捨てる奴って認識だろうしなあ。

そういえば、テヨンのふりをしている世子様が、会長に「もう絵はやめたの?」と問われて、「今は描かなくても写真があるから」と答えていたけど、それは違うと思いました。
いやまあ、世子様は絵になんて全然興味ないので、ここではそう答えるしかなかったんだとは思うけど。
でも、クリエイティブなことって、そういうもんじゃないから。
なので、ここでこの答えを聞いて、少しも違和感を覚えず、相手を本物のテヨンだと思っていた会長も、実際にはテヨンのうわべしか見てなかったか、「自分にとって都合のいい孫」が必要なだけだったのかもなあと今書いていてふと思いました。

ところでこのドラマ、本当の最終回は19話の方だなあと思いました。
20話は、朝鮮王朝時代の方の事件解決編で……そっちは、すごくよかったと思います。
強いて言えば、世子様は死体の顔を見てなかったからしようがないとしても、他の者たちは見てるはずなのに、なんで入れ替わりに気づかなかったんだろうと、そこが不思議ですが。
それともそれは、嬪宮(ピングン=王太子妃)とプヨンの父親が隠蔽したってことで、いいのかしら。
ともあれ、プヨンの想いが彼らを現代へタイムスリップさせ、パク・ハと出会わせ、真実をつきとめさせたんだろうなあと感じて、思わず溜息でした。
ただ、現代の方のパク・ハの分は、どう解釈していいのか、よくわかりませんでした。
いずれは意識の戻ったテヨンと出会い、彼と愛を育むことを予想させていると考えていいんかなあという気もするのですが……それにしては。
だってあれ、テヨンじゃなくって世子様の方に見えましたし。
ってか、最後の最後で、服装も世子様になってて、結局パク・ハもしくは世子様の妄想なのかなあという気も。
なんか、ずうっとすごく楽しく見て来て、19話の最後もせつなくて、20話の謎解き部分もおお~っという感じで、めっちゃ良かったのに、この最後の最後で急に「何これ、わけわからん」になっちゃって、そこがちょっとなあでした。
まあ、恋愛ドラマなんてめったに見ないので、私の解釈能力が低いだけかもしれませんが。

あと最後まで明かされなくて気になったのが、パク・ハの名前の件です。
子供のころはインジュだったのに、なんでハになったのか。
たぶん、父親が変えたのだろうけど、そしてドラマ的にはなかなか彼女と母を合わせないための策だったんだろうけど、セリフででも簡単に説明がほしかったです。

以上。
気になったところもあったけれども、全体としてはとっても楽しくてでも、ハラハラドキドキな素敵なドラマでした。
見られてよかったです。

韓国ドラマ『華麗なる遺産』

韓国ドラマは基本、歴史ものを見ることが多い私が、珍しく現代ものの、しかもラブコメを見ました。
ということで、感想です。

すごく波乱に富んだ物語で、とても面白かったです。
主人公のウンソン視点だと、いわゆるシンデレラストーリーなのですが、でも一方では相手役のファンの成長物語でもあるし、また一方ではウンソンを孫のように思うスクチャの自分の死後を見据えた物語でもあって、なんというかコメディタッチなのに、とても奥の深いドラマでした。

主人公のウンソンは、ある日突然父を失い、しかも継母からは自閉症の弟と共に家を追い出されてしまいます。
そんな中出会ったのが、大会社チンソン食品の社長、チャン・スクチャ。
スクチャは、孫のファンが他人に謝罪する方法すら知らない人間に育っていたことにショックを受け、孫への荒療治と自分自身の死後のことを考え、ウンソンに会社の経営権を含めた全財産を譲るという遺言状を新たに作ります。

……物語は、ウンソンやファンらが、この状況の中どんなふうに考え、どう動くかについて語られて行くわけですが、毎回とにかく目の離せない展開でした。

ちなみにこのドラマ、基本的にはほとんどの人物が善人で、歴史ドラマの時のような悪役集団は出て来ません。
唯一悪役なのが、ウンソンの継母ソンヒです。
ウンソンを追い出しただけじゃなく、彼女の自閉症の弟ウヌを孤児院へ捨てて来たり、大芝居を打って、ウンソンを窮地に追い込んだりと、まあ、いろいろと。
とはいえ、彼女もまた娘の幸せを願ってそういうことをしていた部分もあって、見ていてどうしてそんなふうに考え、行動してしまうんだろうと思った部分もありました。
殊に、お金に執着するあたりは――子供のころから極貧で、お金がなければ幸せではないという価値観を持ってしまっているっぽい感じではありましたけど、でも、もっと別の方法で幸福を求めてもいいんじゃないのかと、見ていて思いました。
かわいそうなのは、この母に半分はふり回された形のスンミです。
まあ、途中からはファンを逃さないために、母に協力してウンソンを追い詰める手助けをしていた彼女ですが、もともと孤独なタイプだっただけに、やはり辛かっただろうなと思います。
ただ、最後でこの親子がささやかなくらしながら、幸せそうにしていた姿にホッとしました。

あと、このドラマでは、登場人物たちがみんなそれぞれ幸せになって、めでたしめでたしな感じなんですが、ピョさんとヨンナンがくっつくのは当然としても、どうも途中から私がにらんでいたとおり? ジュンセとヘリもくっつきそうな感じ? で、よかったな~と思いました。
いや、だってジュンセめっちゃいい人ですしね。
やっぱ、こういう人には、幸せになってほしいですもの。

それと、最後まで見終わって思ったのが、スクチャの懐の広さというか、なんというかですね。
ヨンナンは彼女の息子の妻、つまり日本風に言うと嫁なんですよね。
でも、二人の間にはいわゆる「嫁と姑」のような確執も水くささも全然ないのです。
いや、ヨンナン自身も ピョさんが言っているとおり、単純で子供みたいなところのある可愛い女性で、スクチャのことを実の母のように思っている部分があるのですが。
それでも、最終話でピョさんが彼女を好きだと知って、スクチャは「これで自分が死んだあとのことを、何も心配せずにすむ」と、安心しているのです。
それは本当に、まるで実の娘に対するようで。
これは、ウンソンに対しても発揮されているし、会社の社員たちに対しても発揮されています。
彼女を見ていて私が思い出したのは、同じ韓国ドラマで見たキム・マンドクでした。
二人の相似に韓国では、彼女らのような人たちが、商売人の鑑というふうに思われているのかもしれないなあと思ったりしたものです。

ともあれ、ハラハラドキドキしつつも笑ったり感動したりできる、素敵なドラマでした。
最後まで見終わることができて、本当によかったです。

韓国ドラマ『イ・サン』

少し遅くなりましたが、韓国の歴史ドラマ『イ・サン』の感想など書いてみたいと思います。

まず全体としては、長さを感じさせない面白さと壮大さを持った作品だったと思います。
何事も、新しいことをやろうとすると大変なのは当然だと思うのですが、サンの場合はまずスタートから不利な立場だったり、周囲が敵だらけだったりと、本当に大変だった気がします。
でも、そんな中で少しもゆがむことなく、しかも王としてもとても公平でまともというか、あの時代からすると革新的といってもいい思想の持ち主であったことも、サンのすごいところだなとふり返ってみて思います。

で、ここからは印象に残ったエピソードや人物について、書いて行きたいと思います。
まず、一番いろいろ言いたいのは、ホン・グギョンですね。
後半のサンが王となってからの彼は、あまりにも周囲が見えなくなっていた気がします。
いやまあ、このあたりはおそらく史実なのだろうとは思うのですけれど、それにしても。
彼の零落は、そもそも妹の想像妊娠のあたりから始まるように、私には思えます。
いや、あの妹も彼と本当に血がつながっているんかと思うほど、アホといえばアホな気がしますけど(ソンヨンを呼びつけて、意地悪したりとかさ。毅然としていればいいのに、いちいち行動に移し過ぎな気が)、想像妊娠の件は、いさめなかったグギョンも悪いと思うのですよ。
あそこで、妹をいさめ、主治医を連れてサンの母やサンに事実を告げて頭を下げれば、あそこまで大事にはならなかっただろうにと思うのですね。
なのに彼は、隠蔽工作に走り、結果として妹が死ぬことになり、それを王妃のせいだと逆恨みしたりしています。
が、ここは本当は王妃の方が彼を恨んでも当然だと思うのですけど。
だって彼は、妹のニセ流産を王妃の仕業にしようとしてたわけで、もしソンヨンとチョビが薬の話を耳にしていなければ、王妃が罪に問われたかもしれないのですから。
それに、グギョンの妹の謝罪を受け入れなかったのはサンの母であって、王妃ではないのだし、どちらにせよ王妃の取った行動は、彼にとやかく言われるようなものではないと思います。
ともあれ、このあたりからもう彼は周囲の状況もサンの望みも、まったく見えなくなっていたんだろうなあと感じます。
そのあげく、本来は敵である大妃のたくらみにまんまと乗せられて、少し調べればわかることも彼女の言葉を鵜呑みにして、とうとう最後には謀反人として流刑の末、病死ということになってしまったわけで。
彼が王妃を殺そうとしていたことを知った時のサンのショックを思うと、これほど信頼されていながらなぜに、と本当に思わずにはいられませんでした。
結局、あまりにも大きな権力を得てしまったがために、タガがはずれたってことだったのかなあと、考えたりもしています。

彼の後に登場した、チョン・ヤギョンは、彼に較べるともうちょっとお気楽というか、権力そのものよりも、王に仕えることの方に意義を見いだすというか、楽しみを持っているタイプのように見えました。
チャン・テウたちとも、けっこううまくやっているっぽい感じでしたしね。
グギョンにも、もうちょっと彼のような部分があったら、あんなことにはならなかったのかもしれません。

ところで、グギョンからは目の敵のようにされていたチャン・テウですが、私はこの人物、けっこう好きでした。
最初は悪役かと思ったものの、グギョンのせいにするために人殺しを行ったミン・ジュシクを破門にしたりと、実は一本筋の通った人物で、なるほどサンが重用しようと考えるはずだと納得しました。
それからトファソの人々のやりとりは、いつも明るくて楽しく見てました。
イチョンともう一人のやりとりとかね。後半は、ソンヨンがここの人ではなくなってしまったので、前半ほど頻繁には登場しなかったのが、ちょっと残念でした。

ソンヨンに関しては、ようやく側室になってしかも息子が世子になって、よかったなあと思ったのもつかの間、息子は死んでしまうわ、自分も病死するわでちょっとあっけなかったなあという感じでした。
そういえば、彼女がサンを想うシーンなんかでよく出て来る曲は、歌詞がイマイチ二人の状況にあってない気がしました。それに、歌詞をわざわざ下に日本語で出さなくてもいいと思いました。なんか、ドラマ見ている気分がそがれてしまうというか。
歌詞さえ出なければ、韓国語だから意味がわからず、聞き流せるのになあと。

最後、テスだけが取り残された感じで、ちょっとかわいそうな気もしました。
もちろん彼は、サンの言葉どおり、新しい王となった彼の息子を助けて行くのだろうとは思いますけれどもね。
でも、愛したソンヨンも、誰より尊崇していたサンも亡くなり、一人になっちゃったなあという感じが。
まあ、新しい王をはじめとして、彼が見守り育てて行かなければならない子供たちもいれば、彼を尊敬する部下たちも、そして友人たちもたくさん周囲にいるんだといえば、そうなのだろうけれども。
そういえば、グギョンが謀反人の道を突っ走っていたころ、私はよく彼がテスのようだったらこうはならなかっただろうにと思ったりしてました。
テスはたしかに、頭はそれほどよくなかったかもしれないけれど、何が本当に大切なのかを、ちゃんとわかっていた気がします。
彼ならば、もしグギョンと同じ立場(妹が側室で、想像妊娠してしまった)だったら、まずは主治医を連れて、サンの元へ真実を告げに行くと思うのです。だってそれが、サンに対して一番誠実である道だから。

ちょっと感想の内容が後半の分に偏ってしまった気もしますが……前半の王妃(後の大妃)やファワンらの陰謀と、それをなんとかして白日の元にさらそうとするサンたちとの攻防戦や、ソンヨンやテスの活躍ぶりにも、とてもドキドキハラハラさせられました。

そんなわけで、『イ・サン』全77話。とても楽しく見ることができました。

注目の投稿

映画『きさらぎ駅』感想

本日は、Amazonプライムにて 映画『きさらぎ駅』 を見たので、感想を書いておきたいと思います。 ネタバレを含みますので、まだ見てなくて見たいと思っている方は、ご注意下さい。